６億円強奪：茨城のＩＣを利用…複数の車で逃走

６億円強奪：茨城のＩＣを利用…複数の車で逃走

　東京都立川市の警備会社「日月警備保障」立川営業所で６億円が奪われた事件で、強盗傷害容疑などで逮捕された植木秀明容疑者（３１）と指名手配された渡辺豊容疑者（４１）が事件後、営業所近くの国立府中インターチェンジ（ＩＣ）から中央自動車道に乗り、茨城県の常磐自動車道・谷田部ＩＣで降りていたことが、警視庁立川署捜査本部への取材で分かった。高速道に乗った直後に一般道に降りたり、複数の車を使うなどの行動も確認された。捜査本部は、両容疑者と携帯電話でやり取りしていた１０人前後の仲間が逃走用の車を用意したとみて調べている。


　捜査本部は１日、両容疑者の関係先を家宅捜索したが、奪われた現金は見つかっていない。植木容疑者は調べに「考えさせてください」と事件への言及を避けているという。２人とも暴力団と親交があったが、日月警備保障との関係ははっきりしないという。


　捜査本部が現場周辺の防犯カメラの映像を分析したところ、実行役の２人組は事件直後、営業所からステーションワゴンタイプの車で逃走。さらに両容疑者に酷似した男２人が乗った車が国立府中ＩＣから中央道に入ったことが料金所のカメラで確認された。


　しかし、車は間もなく、一般道路に降りた。よく似た車種の車が再び高速道路を走行しているのが確認されているが、車のナンバーは直前の車とは異なっていた。いずれの車も渡辺容疑者が運転していたとみられ、常磐道・谷田部ＩＣを利用した形跡があるという。


　両容疑者は事件前後に暴力団関係者とみられる１０人前後と携帯電話でやり取りしており、捜査本部は、２人が仲間と連絡を取りながら、一般道に降りて逃走用の車に乗り換えたり、ナンバーを付け替えるなどして、捜査をかく乱しようとしたとみている。


　一方、営業所内の防犯カメラ映像などから捜査本部は渡辺容疑者が金庫室から現金を運び出す運搬役、植木容疑者が警備員の見張り役だったとみている。

　◇植木容疑者、実家で確保



　植木容疑者は１日午前１時前、東京都日野市の実家アパートで、張り込んでいた捜査員に身柄を確保された。



　住民の女性（６７）によると、３１日午後８時前にオレンジ色の車から降りてきた植木容疑者とみられる男を含む４人が実家に入るのを見かけた。自治会役員の男性（６６）は「夜間駐車禁止なので、注意しにいったが応答はなかった」と話した。玄関先は電気が消えていたが、窓から明かりが漏れていたという。植木容疑者の母親は十数年前にこのアパートに転居。植木容疑者を含む２人の息子と３人で暮らしていたとみられる。



　一方、指名手配された渡辺容疑者は事件直前まで埼玉県春日部市に住んでいた。元妻（３２）によると、４月下旬に外出したまま連絡が途絶え、５月１６日ごろ、郵便受けに封筒に入った離婚届が置かれていた。その後、携帯電話が一度つながった際、渡辺容疑者は「迷惑をかけてごめん」などと話したという。元妻は５月２３日に離婚届を提出している。



　元妻は「私の娘もかわいがってくれる穏やかな人で、暴力団との関係は聞いたこともない。（関与が事実だとすれば）人として最低だ」と淡々と語った。

10人も絡んでたんですね


早く全員逮捕されてほしいですね

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