球児、レンジャーズと合意!ダルと侍リレー
侍リレー実現してほしいですね!
カブスからFAとなった藤川球児投手(34)がレンジャーズと基本合意に達したことが11日、分かった。年俸150万ドル(約1億7500万円)の1年契約で、16年は球団側がオプションを持つ。メディカルチェックを経て、週明けにも正式発表される見込みだ。メジャー3年目。親交の深いダルビッシュ有投手(28)とのタッグで、完全復活を目指す。
藤川の新たなチャレンジの舞台は、レンジャーズに決まった。球界関係者は「メディカルチェックを待って、問題がなければ正式にレ軍とサインする状況のようです」と証言。週明けにも正式発表される見込みだ。
海を挟んでの争奪戦だった。今季、ア・リーグ西地区最下位に沈んだレ軍。巻き返しへ投手陣補強が急務だった中、球児に白羽の矢を立てた。ウインターミーティングではRソックスやブルージェイズなども強い関心を示し、代理人と接触。さらに日本国内では古巣の阪神がラブコールを送り受け入れ態勢を整えていた。しかし、最後にはメジャー契約を用意したレ軍の誠意が実った形だ。
年俸は150万ドル(約1億7500万円)の1年契約。カ軍時代の年平均400万ドル(当時約3億3000万円)から下がったが、金銭には変えられない意地がある。
球児は渡米1年目の13年6月に右肘靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今年8月にメジャー復帰。だが、今季は15試合で0勝0敗、防御率4・85に終わり、この2年は満足な成績を残せていない。日米通算222セーブを誇る守護神は、早々にメジャーでプレー続行の意思を固め、現在も米でトレーニングに励んでいる。
期待の裏付けも、もちろんある。靱帯再建手術では、移植した靱帯がなじむ復帰2年目以降に投球内容が向上するケースが多い。レ軍側は「ストライクアウト(三振)の取れる投手」として、カ軍2年間で11・2という高い数字を誇った奪三振率を評価。スプリットの切れは健在で、球速が伸びてくれば、現状フェリスが予定されている抑えの座も視野に入る。来季はエースのダルビッシュとともに、侍リレーでテキサスを熱くする。
◆レ軍の救援陣 昨年は46セーブ、防御率2.91の安定感を誇ったレンジャーズのリリーフ陣。今季は33セーブ、4.01とチーム低迷の要因の一つとなった。来季の抑え候補は12年8月にT・ジョン手術を受けたフェリス。今季終盤13セーブをマークしたが、昨年76試合で27ホールド挙げたシェパーズが、右肘の違和感で6月以降全休。ともに故障の不安を抱えており、来季に不安を残している。若手のトールソン、メンデスらも経験不足が気にかかる。
◆藤川 球児(ふじかわ・きゅうじ)1980年7月21日、高知県生まれ、34歳。高知商から98年ドラフト1位で阪神入り。快速球を武器に阪神のセットアッパー、クローザーとして、最優秀中継ぎ、最多セーブを各2度受賞した。13年に海外FA権を取得しカブスと2年契約も、昨年右肘じん帯再建のT・ジョン手術を受けた。右投右打。184センチ、86キロ。