米次世代宇宙船、初飛行へ=火星有人探査見据える―NASA
【ワシントン時事】2030年代の火星有人探査を見据えた米航空宇宙局(NASA)の次世代宇宙船「オリオン」の試験機が12月4日、初の宇宙飛行に無人で臨む。火星や小惑星も視野に、未到の地を目指す米国の新たな有人宇宙探査計画が本格始動する。
NASAのボールデン局長は初の試験飛行について「戦略上重大な意味を持ち、火星への道のりで大きな前進となる」と話した。4~6人乗りのオリオンの乗員モジュールは横から見ると台形で、底面の直径は約5メートル、重量8.6トン。大型のデルタ・ロケットも含めた打ち上げ時の総重量は740トンに上る。
天候などの条件が整えば、米東部時間12月4日朝(日本時間同日夜)にフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げる。約4時間半に及ぶ試験飛行で地球を2度周回。最高高度は約5800キロに達する。
740トンの物体が5800キロってすごい
米次世代宇宙船、初飛行へ=火星有人探査見据える―NASA