記録廃棄「遺族ないがしろ」神戸児童殺傷26年 淳さん父が手記【換金くん札幌本店ブログ】
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“毎日新聞
神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳さん(当時11歳)が殺害されてから24日で26年になった。父守さん(67)が報道各社に手記を寄せ、少年審判を受けた当時14歳の加害男性(40)に関する事件記録が廃棄されていた問題に触れ、「遺族の思いをないがしろにする行為で許されない」と心境をつづった。守さんは手記で「亡くなった子供への想(おも)いは変わることはない」と述べた。一方、加害男性から命日前に送られてきていた手紙は2018年から途絶えており、「なぜ命が奪われなければいけなかったのか。私たちの問いに答えてほしい」と注文を付けた。
22年10月には事件記録が神戸家裁で廃棄されていたことが発覚。他の重大少年事件での廃棄も相次いで判明した。最高裁による検証が続く中、守さんは「なぜこのようなことが起きたのかをきちんと調査し、確実な記録保存の手順を確立することが重要だ」と訴えた。【澤俊太郎】
◇土師守さんの手記(全文)
今年の5月24日は、私たちの次男の26回目の命日になります。何年経(た)とうとも、亡くなった子供への私たちの想(おも)いは変わることはありません。
加害男性からの手紙は、今年も届いていません。何故(なぜ)、私たちの次男の命が奪われなければいけなかったのかという問いを、私たちは以前から発し続けています。加害男性は、私たちの問いに答える義務があると思いますし、答えてほしいと思っています。
昨年10月に神戸連続児童殺傷事件の事件記録が廃棄されていたことが明らかになりました。重要事件の事件記録は永久保存にするという最高裁の内規があるにもかかわらず、内規を考慮することもなく廃棄するという行為は、通常の組織では有り得ないことです。遺族の事件記録を閲覧したいという思いを蔑(ないがし)ろにするような行為は、絶対に許されるようなことではないと思います。何故このようなことが起こったかということをきちんと調査し、それに対する対策を施したうえで、確実な記録保存の手順を確立することが重要だと思います。
兵庫県では、犯罪被害者支援条例の制定については、他府県に遅れをとっていましたが、斎藤(元彦)知事が就任されてから条例制定の話が進み、昨年7月から犯罪被害者等支援条例検討委員会が開催され、本年3月16日に県議会で可決され、3月22日に公布されました。条例の制定は遅れましたが、非常に優れた内容になっており、全国で初めて、被害者の権利保護を謳(うた)った条例です。兵庫県民のセーフティーネットの一つとして重要な柱になるものと思います。
昨年3月に、「新あすの会」が立ち遅れている犯罪被害者への経済補償の改善を求めて活動を開始しました。上川陽子元法務大臣をはじめとする犯罪被害者等保護・支援体制の一層の推進を図るPTが提言案をまとめ、先月の4月13日に司法制度調査会に提出の運びとなりました。今後の経過を慎重に見極めていく必要がありますが、犯罪被害者への経済補償の大幅な改善策がまとまることを期待しているところです。
今後も、犯罪被害者を取り巻く環境が改善され、一般の方々の理解が進んでいくことを願っています。
令和5年5月24日 土師守”
あれだけの事件の記録を「間違えて」破棄することなんてあるんですかね・・・
記録廃棄「遺族ないがしろ」神戸児童殺傷26年 淳さん父が手記
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