侍・大谷「勝つ」１０度も連呼　３番・投手で全開宣言！打撃練習せず本気の二刀流ルーティン【換金くん札幌本店ブログ】

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野球日本代表「侍ジャパン」が１５日、１６日の「カーネクスト　２０２３　ＷＢＣ準々決勝ラウンド　東京プール」のイタリア戦に向け、東京ドームで前日練習を行った。先発する大谷翔平投手（２８）は、リミッターを外して全開宣言。「誰が投げてもいい投手陣。つないでいけば十分に勝てる」と、信頼する仲間と突破を誓った。１５分間の会見では１０度も「勝つ」と連呼。“日本最後”の大一番で勝利とともに、夢と感動を届ける。

　グラウンドで笑顔を絶やさぬ野球少年が、珍しく牙をむいた表情で言葉を紡ぐ。大谷は飢えているようだった。世界一への渇望か。「勝つ」「勝つ」「勝つ」。同じフレーズをリフレインすること１０回。アメリカ切符を手にするため、ついにリミッターを解禁する。

　「かなり厳しい試合になるんじゃないかとは思う」。対戦相手はイタリア。周囲の下馬評を自ら覆すよう、大谷は強い危機感を口にした。相手チームに感じる勢いと、未知となる一発勝負の短期決戦。「１点、１点、大事にしながら頑張りたい」と足元を見つめる。

　ただ、準備は万全だ。来日後はファンに向けたパフォーマンスの一環で、グラウンドでのフリー打撃で観客を魅了した。だが、これはシーズン中とは異なる調整法。１４、１５日は打撃練習は行わず投手練習に専念した。これぞ二刀流を極める男のルーティン。大一番に向け「普段通りに入れる」と自信ものぞく。

　「僕だけじゃなく、ダルビッシュさん、今永さんもそう。誰が投げてもいい投手陣。十分につないで勝てる。基本的なことですが先のことは考えず一人、一人投げるというのが一番、大事かなと思う」

　９日の初戦・中国戦では４回を１安打無失点、５三振を奪う上々の内容。準々決勝では球数も６５→８０に増えるだけに、より投球の幅も広がってくる。２番手にはダルビッシュがスタンバイ。先を考えずに全力投球できるのも、１次リーグ４試合で感じた仲間の力だった。「全員でつないで、全員で勝っていけたら」。投打に信頼し得る存在が、フォア・ザ・チームの心を生んだ。

　真剣勝負の先に、心待ちにする対戦もある。イタリア代表のＤａ・フレッチャーはエンゼルスのチームメート。冗談半分、本気半分で「翔平は打てる」と、宣戦布告する相手の言葉に大谷は不敵に笑う。「個人的には楽しみ。やってみれば分かる、終わってみれば分かることだと思う」。今大会、日本で二刀流を見る最後の機会。「３番・投手」大谷、さぁ“翔Ｔｉｍｅ”の時間だ。

二刀流で絶対に勝ってほしいです！

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