「まるでエンピツ」新種の生物発見 「タナイス」って何の仲間?【換金くん札幌本店ブログ】
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“朝日新聞デジタル
頭の先が黒く、上から見るとまるで鉛筆のような姿をした甲殻類の新種が、千葉県鴨川市の海岸で見つかった。北海道大学大学院理学研究院の角井(かくい)敬知(けいいち)講師(38)らが「エンピツナミタナイス」と命名し、論文を国際的な専門誌に発表した。角井さんによると、タナイスは海底や河口などにいる甲殻類で、体長は数ミリ~1センチ。エビのように頭部付近には触角、胸付近には一対のはさみのような脚があるが、体に六つの節があり、ダイオウグソクムシやワラジムシに近い特徴がある。
エンピツナミタナイスは、波の穏やかな海中に生息し、体長は2~3ミリほどだ。全体的に半透明の甲羅に覆われており、目のある頭の先が黒く、節に平行して黒いボーダーが見えるのが特徴という。
新種とわかったタナイスは2017、18年に鴨川市内の海岸の泥から発見された。角井さんと、当時研究室にいた大学院生だった岡本暢躍(のぶや)さん(26)が、体の構造や模様を顕微鏡で観察したり、DNA配列を調べたりした結果、すでに名前が付いている種とは異なっていることがわかった。
新種は発見者が名前をつけることができる。命名のきっかけは、角井さんが「名前を決めたか」と岡本さんに尋ねたときの返事だった。「なんか鉛筆に似ている」
和名のほか、世界共通の学名も鉛筆にちなんだ。ギリシャ語で鉛筆にあたる「molybi」とナミタナイスの仲間を指す「zeuxo」から、「ゼウクソ・モリビ(zeuxo molybi)」とした。
角井さんは「岡本さんの発想は自分にはないもので、とても面白く感じた。エンピツナミタナイスをきっかけにタナイスのことを知ってもらえれば」と話した。
論文はシュプリンガー・ネイチャー社のサイト(https://link.springer.com/article/10.1007/s11756-022-01121-8)から読むことができる。”
まだまだいっぱい未知の生物がいるんでしょうね!
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