美帆 涙する菜那を優しく抱擁「掛ける言葉が見つからなくて、そばに行くことしか」【換金くん琴似店ブログ】
◇北京冬季五輪第12日・スピードスケート女子団体
泣きじゃくる高木菜を高木美が優しく抱擁した。同じ中長距離で競い合うライバルで、信頼を置く仲間。敗戦の責任を背負う姉に寄り添い「掛ける言葉が見つからなくて、そばに行くことしかできなかった。起きてしまったことはどうすることもできない。責任を背負う必要はないが本人はそうはいかないと思う。複雑な気持ちで寄ることしかできなかった」と振り返った。
高木菜はかつて、妹への嫉妬心を原動力にしていた。高校2年の冬。妹・美帆のバンクーバー五輪用の公式グッズが自宅に届いた時は悔しくて「燃やそうと思った」と言う。姉妹で出掛けた街中で「美帆ちゃんのお姉ちゃん?」と話しかけられ、いらついて「菜那です」と答えたことは一度や二度ではない。だが、10年バンクーバー五輪で低迷する妹を見て、競うべき相手は世界だと気付いた。
高木菜は大会前に五輪挑戦は今回が最後になる可能性を示唆している。2度目にして最後となるかもしれない妹との共演は不本意な結果となったが「(高木美、佐藤との)3人でしかできないパシュート(団体追い抜き)を4年間貫き通せたことは誇っていい」と最後は涙を拭った。
美帆 涙する菜那を優しく抱擁「掛ける言葉が見つからなくて、そばに行くことしか」
こういった大舞台でのチャレンジが多い五輪、見応えありますね!