札幌の地下鉄南北線の不思議…どうして「自衛隊前行」があるの?終点の1つ前で降ろされるのはなぜ?【換金くん札幌本店ブログ】
札幌市営地下鉄には、南北線と東西線、そして東豊線の3路線がある。依頼者の疑問は南北線。南方面の終点、真駒内駅まで行かずに、ひとつ手前の自衛隊前駅が終点となる電車があるのが不思議だと。
駅番号N15番の自衛隊前駅は、その名の通り、陸上自衛隊駐屯地の目の前にあり、相対式のホームにシェルターが設置されている駅だ。
ホームで待っていると自衛隊前行きの電車が到着。次の真駒内駅まで行きたい人は、このように一度電車を降りて、次の電車を待たなければならない。
乗客「乗るのを間違えたんですよ。ひとつ後ろの電車に乗ろうとしたら、ひとつ前の電車に乗っちゃって(ここに着きました)」
自衛隊前駅から続く線路は二手に分かれており、どこかに続いているのだ。
実際に車両を見ても、真駒内行きの電車は真っすぐ進んでいるのに対して、自衛隊前行きの電車は、わずかに左側に曲がって進んでいることがわかる。
一方は真駒内駅へ続く線路、では、もう一方は?
さらに衛星写真を見てみると、自衛隊前駅から線路は二手に分かれており、その先には、真っ白で大きな建物が!
現場に行ってみると・・・
この白い建物の正体は、地下鉄の車両を格納しておくための車両基地だったのだ。
いったい、どういうことなのか?こちらで働く牧野さんに話を聞いた。札幌市交通局 真駒内検修係・牧野海斗さん
「(なぜ自衛隊前行きの電車がある?)自衛隊前駅で営業終了後、車両基地に帰るためです」自衛隊前行きの電車の正体は、営業を終了し、そのまま車両基地に格納する車両だった。
「朝ラッシュの時間帯では、車両と車両の運行間隔が短く、車両を多く導入している。朝ラッシュが終わった電車は、車両基地に戻り、車両の検査や清掃を行っている」麻生駅の時刻表を見てみると、自衛隊前行きの電車は、平日の午前8時台に1本、9時台に4本。朝のラッシュ後、電車の本数を減らしているのだという。
札幌の地下鉄南北線の不思議…どうして「自衛隊前行」があるの?終点の1つ前で降ろされるのはなぜ?
東西線の南郷7丁目駅始発(6:00発)の便があるのも謎ですよね。こっちも知りたい!