札幌、続く道路の渋滞 除排雪阻む重い雪 暖気ででこぼこ、バス3時間遅れ【換金くん清田区北野店ブログ】
道内で交通網を寸断した先週の大雪が、依然として札幌市民の足に影響を及ぼしている。路線バスは最大3時間の遅れが出て、タクシーも客の送迎に一苦労。車道の除排雪が追いつかず、大きな雪山が連なったまま道幅を狭め、渋滞が続いている。札幌市は除排雪が遅れている理由について、湿った重い雪が想定外に一度に降り、でこぼこ道となって難航していると説明。交通網の回復には時間を要しそうだ。
「通勤時間が大幅にかかり、仕事もここ数日は踏んだり蹴ったり。きょうも10分待ってもバスが来ない」。18日夕、西区の停留所で帰宅のため、バスを待っていたタクシー乗務員の谷内佳紀さん(63)は諦め顔。手稲区の自宅と西区の職場をバス通勤するが、通常10分のところ、先週の大雪では50分かかった。「目的地までの所要時間が読めないのはつらい」と漏らす。
ジェイ・アール北海道バスによると、依然として通勤通学時間帯を中心に最大3時間の遅れが出ている。手稲区を中心に運休や一部運休が18日現在、全136路線のうち14路線で続く。担当者は「雪山で車線数が減り大渋滞となっていることが要因。バス停付近の雪山で乗客の乗降に時間もかかる。道の拡幅は排雪を待つしかない」と指摘。北海道中央バスも18日は清田方面で道路が狭まっている影響で一部区間を運休した。
タクシーも悪路に苦悩する。清田区の金星自動車北野営業所によると、国道以外の生活道路は「道幅が狭く、車1台通るのがやっと」(担当者)。バスの一部運休で、タクシーを呼ぶ客が増えているが、路面状況が悪く、担当者は「今のままでは、どうしても30分以上待たせてしまう。とにかく道幅を広げてほしい」と求めた。
市土木センターによると、10区別の積雪量(18日午前9時現在)は豊平区97センチ、厚別区93センチ、白石区77センチなど平年の約2倍。札幌管区気象台によると、12~15日の札幌市中央区の最低気温は3月下旬並み。暖かく湿った空気が道内に入った影響で、路面の雪が溶けて、でこぼこ道となった。
国や市に苦情が寄せられ、市内を通る国道7路線の総延長152キロの除雪を担う札幌開建には「渋滞を解消してほしい」などの声が1日50件ほど届くという。
総延長5440キロ(道道含む)の除雪を担う札幌市は、除排雪が遅れている理由について、でこぼこ道で除雪しづらく、排雪するトラックが渋滞に巻き込まれるなど複数の要因を挙げる。湿った重い雪を運ぶにはトラックの台数も通常より多く必要で、市雪対策室は「ここまでの雪質と量は想定していなかった」と話す。
札幌、続く道路の渋滞 除排雪阻む重い雪 暖気ででこぼこ、バス3時間遅れ
道がぼこぼこで走りづらく、すれ違いもギリギリなので運転がほんと怖いですね。。。