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地下鉄駅の「100円ケーキの店」はどうなったの?…実は今でも「100円ケーキ」は売られています【換金くん札幌本店ブログ】

 「北24条駅にあった、100円ケーキの店をたどって欲しい。1回だけ行ったきりで、思い出せなくて困っていた」(札幌市のたまねぎ太郎さん)

 昔、一度だけ行った100円ケーキの店。まずは、地下鉄・北24条駅周辺で調査開始。
 「全然わからないです。きょう初めて24条駅に来て、これからラウンドワンに行くところなので」 「ここら辺の人じゃないんで、わからないです」「ありましたよ。100円ケーキの店。味は悪くない。ただちょっと小さいかもしれないけど」(街の声)
 店があったというバスターミナルに行ってみると、今はコインロッカーがあるだけ。いったい、何があったのか?HBCのニュースライブラリーに、その映像を見つけました。
 北24条駅にあった100円ケーキの店・リリー。誕生は1976年。大通、さっぽろ、白石、新さっぽろと、市内に5店舗を展開する人気のケーキ店でした。
 「子供が楽しみにするから。値段も味も丁度いい」(当時の客)

 店員は全員、聴覚に障害がある女性。そのため、ケーキの注文は、全て紙に記入していました。
 リリーの立ち上げに尽力した、札幌聴覚障害者協会の佐藤英治(ひではる)さんです。
 「私たち耳の聞こえない人たちが、不特定多数の人たちを相手に、接するということは、なかなか難しいことです。コミュニケーションの問題があるので」(札幌聴覚障害者協会・佐藤英治さん)
 聴覚障害者が不特定の人たちを相手に商売をする。それは全国でも初めての試みでした。
 「言葉があんまり出ないから、聴覚障害者のお店だからね、なるべく笑顔で、お客様が満足な気持ちで帰っていただけるようにやってます」(当時の店員)
 「広く希望をもらったと言うか、初めて聞こえないことの壁を突破できたような気持ちだった」(札幌聴覚障害者協会・佐藤英治さん)
 生きがいの場にもなった100円ケーキの店・リリー。悲劇が襲ったのは、今から18年前、2003年のことです。

 「西村食品工業が商品を納めていた先のひとつが、聴覚障害者の人たちが働くケーキショップ・リリーです。きょうは商品が無くなり次第、店を閉めるということで、予定より早くシャッターが降ろされました」(2003年の記者リポート)
 拓銀の破綻や長崎屋の倒産のあおりを受けて、リリーに採算度外視でケーキを卸し続けていた老舗菓子会社が裁判所から破産宣告を受けたのです。
 「今見てびっくりした」「障害者の方たちの働く場所が少なくなったので気の毒」(当時の客)
 100円ケーキのライバルの登場や、原料材料費のアップ。リリーは、27年の歴史に幕をおろしました。

 今、そんなリリーの志を受け継ぐ店があります。その思いを受け継ぐ店があると聞き、さっそく行ってみると…確かにケーキが100円で売られています。
 札幌の地下鉄南北線・南平岸駅にあるピアハーブ。札幌市内に6店舗を展開する人気の売店です。南平岸店をのぞいてみると、ケーキはもちろん、無農薬野菜や果物、弁当にパン、生花まで売っています。
 「リリーの店を以前から見ており、障害の人が地下鉄のたくさんの人が通る中で仕事ができるんだっていうのを見ていた」(「ピアハーブ」を運営する日本園芸療法士協会・瀬山和子理事長)
 それにしても、どの商品も安い!ケーキは100円から。チョコケーキもホールで1000円。メンチカツ、稲荷寿司などのお弁当は220円から。ほかではあまり見られないお値打ち価格です。その安さの秘密は…
 「白川に農場があって、そこに畑を作って、作物を採って自分たちで作るから、非常にコストは安くなる」(日本園芸療法士協会・瀬山和子理事長)
 食材の調達から調理、弁当箱の組み立てまで、できることはすべて自分たちで。そうして、価格を限界まで抑えているのです。
 「病気のことに理解があって、周りの人たちが手助けをしてくれるので、とても助かっています」(従業員)
 ピアハーブでは、心や体に障害のある人、170人が助け合って働いています。
 「(昔は)正直、自分に自信がなかった感じがしました。でも、話しているうちに、自信を取り戻すことができるようになりました」(従業員)
 働くことで、思わぬ効果があると瀬山理事長は明かします。
 「精神障害であれば薬が1錠ぐらいになる。足の悪い方は動けるようになるし、ろうあ者の方は、開放的になって、手や何かを動かして、私たちを説得しようとする。とても良い方向にいくという事で、私は感心して見ております」(日本園芸療法士協会・瀬山和子理事長)


地下鉄駅の「100円ケーキの店」はどうなったの?…実は今でも「100円ケーキ」は売られています
24条駅のリリーさんにはお世話になりました。お手頃サイズで。
真駒内駅での記憶では生花も売ってたような。

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