札幌の路面電車　新車庫26年完成へ　見学コーナー新設【換金くん琴似店ブログ】

　札幌市交通局は7月から、路面電車（市電）の車両を収容、点検・修理する電車事業所（中央区南21西16）の車庫・工場棟の建て替え工事を始める。老朽化のためで、現在は別々の車庫・工場棟と事務所棟を一体化。車庫は拡張し、全ての保有車両を屋内に収容できるようにする。一般向けの工場見学コーナーも新設する予定で、2026年夏までの完成を目指す。
　電車事業所の敷地は市有地約1万平方メートルで、1968年完成の車庫・工場棟と、84年完成の事務所棟がある。市は現在、旧型29両、新型8両の営業車両37両と、除雪用の「ササラ電車」4両の計41両を保有しているが、車庫内は二十数両分のスペースしかなく、一部が屋外で野ざらしになるなど管理面で課題があった。
　新事業所は鉄骨造り一部3階建てで、車庫・工場、事務所を合わせた延べ床面積は約8300平方メートル。車庫用レーンは6本、工場用は4本と現行通りで、敷地西側約1700平方メートルに屋根を設け、車庫を増設する。
　見学コーナーは3階建ての事務所2階に開設。北側で接する工場内の点検・修理の様子を窓ガラス越しに間近に見られるようにする。市電の歴史を振り返るパネル展示なども検討する。

札幌の路面電車　新車庫26年完成へ　見学コーナー新設
電車マニアや子どもにウケそう。