松本まりか、36歳本格ブレイク経て「感動し続けたい」…芸能記者イチオシ今年の顔【換金くん琴似店ブログ】
20周年の節目となった昨年は、コロナ禍にもかかわらず連ドラ4本、写真集発売に加え多くのバラエティーからもオファーが絶えない活躍。息つく間もない忙しさだった。「去年の、特に後半はすごく猛ダッシュだった。自分の中でやりきったって思えたのが、初めての感覚で。どんな結果にしろ、全速力で走りきったってことがすごく大事だったと思います」と振り返る。
36歳での本格ブレイクを「遅咲き」という人もいるかもしれない。「ホリデイラブ」での演技が話題になるまで、自身の芸能人生は葛藤の連続だった。「お仕事はとっても少なくて、1個1個のお仕事だけが私の生きがいだった。役をやっているときだけが息の吸える場所で。でも現実的に、全然求められていないし『もうやばいな』と思ったことはありました。ずっと売れない世界を見て、すべて見きったな、と。『ホリデイラブ』の話がきて、売れる売れないとかじゃなく、役に恋するというか…。また生きる場所が与えられたと思いました」
独特の声や愛くるしい表情が「あざとかわいい」と話題になり、今や松本の代名詞になった。「女性から嫌われがちな声や顔立ちがずっと自分のコンプレックスだった。でも、今女性からすごく熱く注目してもらえていて」。インスタグラムのフォロワーの大多数は20~30代の女性。「このままの自分を受け入れてもらえたのがすごくありがたい。このまま生きていくしかないって開き直れたっていうのは、私が変わるきっかけだったのかなって思うんです」と語る。
「『売れたい』とは思わなかった。でも『売れてる人と同じぐらい素敵(すてき)な人になりたい』と思い続けてきました」と松本。「この年になって人生が変わるミラクルみたいなことが起きるんだって。このあともそういう変化を楽しみたいし、でもそのためには自分がそれを超える自分になっていないと。すごいモチベーションになっています」と女優力だけでなく人間力も向上していくつもりだ。
今年も作品のオファーは尽きない。4月期のフジ系ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」では、怪演のイメージとは真逆の受け身の女性役を演じるほか、重厚な作品への出演も決まっている。「違う役どころを同時期に見てもらえるのはすごくうれしい。『松本まりかにミスキャストじゃない?』という役も『合いすぎだろ』っていう役も両方やりたい。去年の後半、猛スピードで駆け抜けたぶん、今年は一つ一つのお仕事に丁寧に向きあって、感動し続けたい」とさらなるステップアップを誓った。
松本まりか、36歳本格ブレイク経て「感動し続けたい」…芸能記者イチオシ今年の顔
「ファイナルファンタジーX-2」のリュックから知る人にとっても最近の活躍は嬉しいかぎり。