18丁目の次は20丁目…なぜ「西19丁目」がないの? 地元市民も知らない謎 北海道札幌市【換金くん琴似店ブログ】
「(18丁目のとなりが20丁目になっている)そうなんですか?知らなかったです。なんでないんですかね?」「以前からそうだった。(理由は)聞いたことない」(住民)
明治から大正にかけての札幌は、今の街の中心部のみが「札幌」と呼ばれ、円山や山鼻などは独立した街となっていました。
時は大正11年、人口も増え「札幌」が周りの街に広がったところで、大規模な道路整備が行われます。「そのときに西19丁目付近も整備されるんですけど、その南の方に山鼻地区があるんです。こちらは同じ碁盤の目でも向きが違うんです。札幌の中心部と4度ほどずれているんです。ですから境界線にあたる、西19丁目付近でつじつまが合わなくなってしまったんですね。これが1つ目の理由なんです。
もう1つは、1丁の長さが違うんですよ。札幌中心部や、それに合わせた円山では、1丁の横の幅がだいたい130メートルなんです。ところが、山鼻地区では、丁目によってバラバラなんですが、平均するとそれより広いんですね」(Otone編集デスク・和田哲さん)実際に札幌中心部と山鼻地区とで、それぞれ1丁目分の東西の長さを測ってみると…。結果は130.8メートルと139.6メートルでおよそ9メートルの差がありました。ほとんどの丁目で山鼻地区の方が長かったため…。ふたつの街の接続部分を境に西へと進むにつれ、ずれが大きくなっていきます。
「角度と丁目の幅が違うという2つの理由からつじつまが合わなくなってしまったんですけど、それを無理やり帳尻を合わせようとしたことで、西19丁目が消えてしまったんですね」
18丁目の次は20丁目…なぜ「西19丁目」がないの? 地元市民も知らない謎 北海道札幌市
北51条や西30丁目などの謎を含め、案外各地域開発のズレが原因だったりしますね(笑)。