ゲームセンターをも席巻する「鬼滅の刃」 プライズゲーム用景品が大人気【換金くん琴似店ブログ】
今春、全国各地のゲームセンターは新型コロナウイルスの流行により、地域によっては臨時休業を余儀なくされ、オペレーター(※ゲームセンターの経営会社)各社は大きなダメージを負ってしまった。現在は客足、売上がコロナ禍以前の水準に少しずつ戻りつつあるようだが、どこのオペレーターもいぜんとして厳しい状況が続いていると思われる。
そんななか、ちょうど政府の緊急事態宣言が出された前後のタイミングで出荷が始まり、今なおたいへん活況を呈しているゲームがある。それはプライズゲーム、より正確に言うと漫画「鬼滅の刃」のグッズを景品として使用したプライズゲームだ。
休業していたゲームセンターが一斉に営業を再開した6月以降、筆者が行く先々で足を運んだ店のプライズゲームコーナーには、必ずと言っていいほど「鬼滅の刃」の景品が投入されている感がある。景品の種類はフィギュア、ぬいぐるみをはじめ、キーチェーンマスコットやクッション、あるいは作中に登場した武器を模したおもちゃにいたるまで、実に多岐にわたる。
客層も男女を問わず、若いアニメファンから、親子で来店したファミリー層にいたるまで幅広く、昼夜を問わず客付きが非常に良い印象を受ける。人気が集中するあまり、「鬼滅の刃」の景品を投入したプライズゲームには「おひとり様1個まで」などと書かれたPOPを貼った店舗も少なからず見受けられる。
特にフィギュアが好調で、女性層に向けた手軽なフィギュアなども好調になっています。想定を上回る好評をいただいており、幅広い年齢層のお客さまにお求めいただいております」(セガグループ広報)という。
自社で「鬼滅の刃」景品の製造・販売はしていないものの、タイトーが経営するタイトーステーションでも「たいへん人気があり、映画の公開前後からは常に人気プライズのトップ3にランクインしています」(タイトー広報)とのことだ。
また、「鬼滅の刃」景品を多数販売しているフリューは、今月12日に通期業績予想の上方修正を発表。キャラクタ・マーチャンダイジング事業の説明を見ると、「新型コロナウイルス感染症の影響により、アミューズメント施設の市場環境は厳しいものの、当社のクレーンゲーム景品における受注好調を反映して、通期売上高の見通しを引き上げました」(※「通期業績予想の修正に関するお知らせ 」より引用)というのだからすごい。
ゲームセンターをも席巻する「鬼滅の刃」 プライズゲーム用景品が大人気
ゲームセンターの稼ぎ頭が活況なのは運営としても喜ばしいところでしょうね。