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瑛人 ただひたすら“いい曲”“いい歌”を追求。「香水」のピュアなスタンスの魅力【換金くん札幌本店ブログ】

瑛人(読み“えいと”)の「香水」がストリーミングを中心に大ヒットを続けている。2019年にデジタル配信のみで発表されたこの曲は、リリースから約1年を経て、まずはストリーミング(Spotify、Apple Music、LINE MUSIC)などで再生数を伸ばし、著しいチャートアクションを記録。さらに5/25付のBillboard JAPAN “JAPAN HOT 100”で1位を獲得し、その後も数週に渡って3位以内をキープ。YOASOBIの「夜に駆ける」と並び、2020年前半を象徴するヒット曲として認知されている。
「香水」のヒットによって瞬く間に知名度を上げた瑛人は、現在23才のシンガーソングライター。横浜出身で、アルバイトをしながら音楽活動を続けているという。兄がカラオケで歌っていた清水翔太の「HOME」をきっかけに音楽に興味を持ち、J-POP、ヒップホップに傾倒。高校卒業後、フリーターになった彼は、友達のダンサーに刺激を受け、「自分も好きなことをやってみよう」と祖父から譲り受けたギターを手にして歌い始めた。音楽学校に通い、少しずつ作詞・作曲、ライブを重ねてきた瑛人の最初の作品が、昨年4月にリリースしたEP「香水」(「香水」「またね」「君の愛と僕の愛」収録)だ。世界中のアーティストが“ストリーミングの有力なプレイリストに入る曲”を模索しているが、瑛人はただひたすら“いい曲”“いい歌”を追求していたという。戦略やマーケティングを意識せず、まずは自分の中に生まれたメロディと言葉を届ける。そのピュアなスタンスもまた、「香水」の魅力なのだろう。

アコースティックギターと歌、オーガニックな手触りのビートが混ざり合った「香水」はきわめてシンプルな構成のミディアムチューン。心地よく揺れるリズムと素朴とも言える歌声が自然と絡み合い、聴く者の心と体を気持ちよく揺らしてくれる。音楽の背景にあるのはやはり、清水翔太に代表する日本のR&B、そして、サザンオールスターズから平井大につながる、海の風景が見えるJ-POPだ。叙情的なメロディと洋楽的なグルーヴをナチュラルに結びつけた歌からは、既に独自のスタイルを確立しつつあることが感じられる。

<もう3年くらい会ってない>元カノからLINEが届いた、という場面からはじまる歌詞には、切なく、ちょっとだけ痛い恋心が映し出されている。付き合っていた頃の楽しい思い出を想起しつつ、<クズになった>現在の自分を情けなく感じ、ちょっと大人っぽくなった彼女に対しても、どう接していいかわからない。逡巡した挙句、<僕がフラれるんだ>と心のなかで呟く主人公はかなりのヘタレだが、弱い自分を素直に吐露する姿が、多くのリスナーの共感につながっていることは想像に難くない。一生お前を守る、みたいなマッチョな歌が苦手な男性は(じつは)かなり多いだろうし、そういう男子を愛おしく感じる女性もまた少なくないのだろうと、ライオンハートをまったく持ち合わせていない筆者も思う。

「香水」の共感度の強さは、SNSでの浸透のスピードからも見て取れる。いちばん顕著なのはTikTok。4月以降、「香水」のカバー動画がTikTokで増加しはじめたのだが、その勢いを一気に加速したのが、4月23日に投稿された中島颯太(FANTASTICS from EXILE TRIBE)の弾き語り動画。この投稿が火付け役となって「香水」は瞬く間に拡散、“歌ってみた”“踊ってみた”など多くのシンガーやダンサーが取り上げたことで急激にヒットにつながったのだ。

さらに7月3日には香取慎吾が自身のYouTubeチャンネル「SHNGO KATORI」で「香水」をカバー。歌はもちろん、MVに登場する女性ダンサーのダンスも披露する“MV再現”動画は瞬く間に200万再生を突破。「香水」のMV再生もさらに伸び、なんと5,600万回を超えた。

今年1月には「HIPHOPは歌えない」「シンガーソングライターの彼女」を発表。“アコギと歌を中心にしたアレンジ”“日常のなかで生まれる感情をストレートに描いた歌詞”“心地よいグルーヴと切なさを滲ませる声”など、「香水」からつながるスタイルを踏襲しつつ、1曲1曲を丁寧に紡ぎ出すスタンスも好感が持てる。共通しているのはやはり、売れ線やトレンドではなく、まずは自分の歌を突き詰めるという姿勢だ。

ドレイク、エド・シーラン、チャンス・ザ・ラッパー、ビリー・アイリッシュなど、海外ではストリーミングのヒットをブレイクにつなげるアーティストが続々と登場している。レーベルや事務所に属さず、完全に個人だけで活動しているアーティストが、有力チャートで1位を獲得したのは、瑛人が初めて。「香水」だけで瞬く間にブレイクを果たした瑛人の登場は、日本の音楽シーンに在り方に一石を投じると同時に、ミュージシャンを志す多くの人たちの希望になっているはず。そう、彼はおそらく日本で初めての“ストリーミング発のスター”なのだと思う。

文 / 森朋之

瑛人 ただひたすら“いい曲”“いい歌”を追求。「香水」のピュアなスタンスの魅力は、WHAT’s IN? tokyoへ。

瑛人 ただひたすら“いい曲”“いい歌”を追求。「香水」のピュアなスタンスの魅力

一度聴いたら耳にのこりますよね。

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