円山公園が花見ジンギスカン「禁止」…困惑広がる【換金くん琴似店ブログ】

　新型コロナウィルスの感染拡大の影響がこんなところにも出ています。花見をしながらジンギスカン…というお馴染みの光景がことしは「禁止」となり、戸惑いが広がっています。
　満開の桜の下で楽しむジンギスカンやバーベキュー。毎年、大勢の市民が集まる札幌・円山公園の春の風物詩がことしはなくなります。秋元札幌市長は「感染リスクを下げる手立てをしっかりと徹底して、慎重に対応していただきたい」と伝え、先週末に円山公園で花見期間中は認めていたコンロなど火の使用を、禁止すると発表しました。敷物などを敷いて飲食を伴う宴会も自粛を求めています。小樽市にある精肉専門店「肉のなかせ」は、毎年、円山公園の花見客のためにジンギスカンなどの食材と、バーベキューコンロなどの道具をセットで配達するサービスを提供していました。例年、花見期間中の週末は多いときで１０００セット以上をトラックで円山公園に運んでいたといいます。肉のなかせの中瀬敏勝社長は「売り上げ全体の２割くらいのセット商品の中で、花見で２０％～３０％は１～２週間で売り上げる。それがゼロとなれば厳しいといえば厳しい」と話しました。
　一方、円山公園の隣、円山動物園では、４月１日の再開に向けた準備が進められています。再開に向けて事前に客を入れて人に慣れさせる訓練が行われました。いきなり多くの人が来たときに落ち着かなくなったり、体調を崩さないようにするためです。３０日は動物園を応援するサポートクラブの会員が特別に招待されました。１カ月もの間、休園したのは、１９５１年の開園以来初めてだといいます。札幌円山動物園の加藤修園長は「（休園のあいだ）動物たちはみんな普通に元気にしていました。雪どけも早くてお天気も良かったので、早くお客様に見てもらえる日が来るといいなと毎日思っていました」とコメントしました。営業再開は４月１日からですが、換気ができない場所や換気で動物の体調に影響がでる施設は、引き続き閉鎖するということです。

円山公園が花見ジンギスカン「禁止」…困惑広がる
禁止する側も厳しい。協力して自粛ムードの早期緩和を。