千代丸が高熱休場…朝の検温で３９・７度、鏡山部長「隔離」を指示／春場所【換金くん琴似店ブログ】

　大相撲春場所中日（１５日、エディオンアリーナ大阪）西前頭１５枚目の千代丸（２８）が発熱のため休場した。この日朝の検温で３９・７度の症状が出たという。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で開催されている今場所で、関取が発熱で休場したのは初めて。横綱白鵬（３５）は阿炎（２５）をとったりで下し、８連勝で単独トップを維持。大関昇進が懸かる関脇朝乃山（２６）は豊山（２６）にすくい投げで屈し、２敗目を喫した。
　日本相撲協会では今場所、力士らに所属部屋で朝と夜２度の検温を義務付け、３７・５度以上の発熱が２日続けば原則的に休場させる。千代丸は７日目の打ち出し後の検温では３８・６度で、この日朝にはさらに上がった。発熱が確認された場合には師匠が鏡山危機管理部長（元関脇多賀竜）へ報告するが、協会では朝の検温を基準とし、千代丸については該当しないとしている。
　鏡山部長によれば、師匠の九重親方（元大関千代大海）に対し病院での診察を求め、「隔離してほしい」と部屋の他の力士と接触させないように指示したという。場所中に力士や行司ら協会員に新型コロナウイルスの感染者が出た場合、協会では場所を即時に中止する方針を示している。
　千代丸の休場で、関取衆や横綱白鵬の周辺も気遣わしい。千代丸が所属する九重部屋には、実弟千代鳳（２７）ら十両３人、幕内に２人と関取は計５人。千代鳳によれば、前夜は部屋で千代丸を含む複数の関取とちゃんこを囲み、病院へ向かう兄とも会話。「『体はすごく元気だけど、熱がある』と。冗談いったり元気だったんだけど…。ケロっと土俵に帰ってくると思う」。
　千代丸は前日、横綱土俵入りで白鵬の露払いを務める石浦と対戦。横綱の間近には同じ宮城野部屋所属で太刀持ちを務める炎鵬もいる。千代丸に突き出しで敗れた石浦は「前日やったから。４０度くらいの熱ですよね…。気をつけたい」と硬い表情を浮かべた。
　阿炎を破って８勝目を挙げた白鵬は、自己記録を更新する４９度目のストレート給金。マスクをつけ「５０回を目指したいね。今場所は一番一番と心掛けてやっている。それが１週間できた」と明るい声だったが、最後に「きょうは無事に終われた…」。静寂に包まれる場所を、折り返した。

千代丸が高熱休場…朝の検温で３９・７度、鏡山部長「隔離」を指示／春場所
ただの高熱だといいのですが・・・。