イタリア料理店シェフら、子ども向け昼食提供【換金くん札幌本店ブログ】

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため学校が一斉休校となる中、鶴岡市羽黒町三ツ橋のイタリア料理店のシェフが2日、留守番中の子どもたち向けにお手頃価格の昼食の販売を始める。「急に学校が休みに入り、子どもの昼ご飯をどうすればいいのか」といった悩みに直面する共働き世帯などのニーズを想定。市内の世帯を対象に同日朝までの注文に応じ、知り合いの運転代行業者を通じて配達する。

　企画したのは、イタリア料理店「ベッダシチリア」を営む古門浩二さん（43）。常連客から「週1回でいいから弁当を作って届けてほしい」と頼まれたのをきっかけに、本格ランチの配達を思いついた。「突然のニュースだったので、準備する暇もないはず。せめて冷凍食品よりもおいしい昼食を食べてもらいたい」と話す。

　メニューは▽庄内野菜の前菜盛り合わせ▽トマトソーススパゲティ▽フォカッチャサンドイッチ▽たけちゃんゴハン―の4品で、いずれも500円。このうち三品は地産地消に取り組む同店で普段提供している食事で、前菜盛り合わせには、月山高原のじゃがいもコロッケや、根菜と庄内豚のトマト煮などを詰めた。

　「たけちゃんゴハン」は、和食のニーズに対応できるよう、古門さんの知人である庄司丈彦さん（40）＝湯田川温泉「つかさや旅館」代表社員＝が担当。おにぎりと卵焼きなどを味わえる。古門さんは「子どもたちが少しでも笑顔になってくれたらうれしい」、趣旨に賛同した庄司さんは「児童の預け先など、保護者は今後に不安を抱えていると思う。できることをやっていきたい」と話した。

　水曜定休。当日午前9時まで受け付けている。予約は10件程度を想定しており、弁当代に配送料300円が加わる。31日までの予定。問い合わせは同店090（1808）3420。

イタリア料理店シェフら、子ども向け昼食提供
この取り組みはとても助かりそうですね。