「100回以上殴られ、土下座する頭を蹴られた」被告人質問で元エリート銀行員の夫が証言【換金くん札幌本店ブログ】
妻殺害事件で、母親とともに起訴された元銀行員が29日、被告人質問で証言台に立ち、殺害の動機を語った。
黒いスーツにノーネクタイ、傍聴席をちらちらと見る、元エリート銀行員の弥谷鷹仁被告(37)。
29日の被告人質問に、母の恵美被告とともに出廷した。
弥谷鷹仁被告「妻から暴力を受け、スリッパを履いた足で蹴り上げられました」
弥谷鷹仁被告は、2018年3月、千葉・柏市で妻の麻衣子さんの首を絞めて殺害し、その遺体を茨城・取手市の実家の庭に遺棄した罪に問われ、母親の恵美被告も殺人ほう助と死体遺棄の罪に問われている。
鷹仁被告は、被告人質問で犯行に至った動機を声を震わせ涙を流しながら口にした。
弥谷鷹仁被告「顔面殴られたり、髪をつかまれたり、引きずり回されたり、数として100回以上ありました。土下座するわたしの頭を蹴りました。もう限界だと思いました」
なぜ、暴力を振るわれるようになったのか。
鷹仁被告は、「妻の潔癖症や育児ノイローゼなどを精神科医に診てもらい、そのときに初めて強迫性障害だと知りました。娘が泣くと『何が気に入らないんだ』と怒鳴りつけていました」と説明した。
先週行われた初公判では、母・恵美被告とのLINEのやり取りが明らかに。
その中で、恵美被告は、「たかちゃんのためなら悪者でも悪魔にでもなるからね。何でもやるよ」とした。
その恵美被告の関与について、鷹仁被告は検察側の質問に、「(恵美被告は殺害に協力することになった?)最初はとても反対していましたが、最後は協力してくれると言ったと思います」と答えた。
そして、妻を殺害するひと月前に電話で話した内容を問われると、「もう妻と一緒にいるのは限界。もう殺すしかないんじゃないか。外に娘を出してもらえず、このままではおかしくなるんじゃないかと言いました。(首を絞めるのは誰のアイデア?)わたしのアイデアです。(恵美被告に話した?)話したと思います。(反応は?)方法については否定されませんでした」とした。
そして、2018年3月の殺害時の状況については、「妻は『苦しい助けて』と言ってきたので、一度やめたが、もう一度絞めました。わたしは妻の首を絞めながら『ごめんね』、『ごめんね』と言い続けました」とした。
事件から1年がたち、妻の麻衣子さんに対して思うことは、との質問には、「今でも首を絞めたときに『苦しい』という声が頭の中に聞こえます」と、声を詰まらせ、涙ながらに「本当にかわいそうなことをしたと思っております」と述べた鷹仁被告。
母・恵美被告については、「母親を巻き込んで後悔しています。母親にどう償っていいのかわかりません」とした。
30日は、母・恵美被告に対する被告人質問が行われ、6月12日に判決が言い渡される予定。
「100回以上殴られ、土下座する頭を蹴られた」被告人質問で元エリート銀行員の夫が証言
もし事実なら少し同情しちゃいますね。でも殺す前に他に方法なかったんですかね。