タレを網に吐き…焼き肉店“悪質行為”動画で…別の店が困惑【換金くん札幌本店ブログ】
客の悪質行為が映っている動画が、ある焼き肉店の映像だとインターネットで拡散した。これに対して名指しされた店が「自分の店の映像ではない」と反論。すでにウソの情報の拡散で売り上げが減少する被害が出ていると困惑している。
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14日に私たちが訪ねたのはバイキングチェーンの「すたみな太郎」。全国に164店舗を構えるこちらでは肉やすし、スイーツなどが楽しめる。その種類は最大で130種類にも及ぶという。低価格で食べ放題とあって、家族連れなどに人気だというすたみな太郎。ただ、今、間違った情報により迷惑していると話す。
すたみな太郎を運営する江戸一・都村毅社長「迷惑行為をすたみな太郎、全然制御して止められていないと誤解されたことがすごく痛手でした」
すたみな太郎とはまったく関係のない動画がインターネット上で拡散し、営業に支障が出ているという。
都村社長「(動画が撮影された場所が)途中から『すたみな太郎だろう』と、すたみな太郎特定に変わってしまった」
その動画はすたみな太郎とは別の焼き肉店で撮影されたもので、女性客2人が来店した際の悪質行為をとらえたものだった。動画には女性客が大量のドリンクを網の中に流し込む様子や、焼き肉のタレとみられるものが入った容器に直接口をつけ、含んだ液体を網の中にはき出す様子が…。さらに、乾杯の際にグラスを強くぶつけ、グラスが割れる場面など店内で悪質行為を繰り返す女性客の様子が映し出されていた。
この映像が投稿された後ネットでは――
「次はすたみな太郎かよ」「すたみな太郎で女性客大暴れ」「酔っ払い女 すたみな太郎でタレ直飲み」
撮影された場所がすたみな太郎だという誤った情報が拡散してしまったのだ。これに対しすたみな太郎は、12日にホームページで店内の内装やジョッキの形状などから「当店で撮影されたものではないと断定しております」とのコメントを発表。それでも大きな影響が出たと話す。
都村社長「かき入れ時の3連休を前にこの動画が流れてしまった。こういう行為がある疑わしい店に行くのを控えておこうというお客様が結構出た」
例年見込める連休の売り上げが5%ほど減ってしまったという。悪質行為が実際に撮影されたのは別の焼き肉チェーンの関西の店舗だった。運営する会社は自身の店舗で撮影されたことを認めた上で「あり得ない行為で憤りを感じている」と警察に相談もしているという。
SNSのトラブルに詳しい弁護士は迷惑行為をした本人以外にウソの情報を発信した人や、それを知らずに拡散した人も罪に問われる可能性を指摘する。
SNSのトラブルに詳しいアトム市川船橋法律事務所・高橋裕樹弁護士「明確にウソだとわかっていないとしても虚偽の可能性がある、もしくはまったく確認もせずにおもしろそうだと拡散しているのであれば、偽計業務妨害罪になる可能性は十分あると思います。気軽にリツイートしたり引用・転載することは慎重になった方がいい」
誤った情報でまったく関係のない企業が被害を受けた今回の事案。弁護士はウソの情報を流した人も企業に損害を与えたとして民事上の賠償責任を求められる可能性もあると指摘している。
悪ふざけでは済まされないレベルですね。