オウム死刑囚、岡崎死刑囚ら残る６人に刑執行　１３人すべての死刑を執行　 【換金くん札幌本店ブログ】

１９９５年の地下鉄サリン事件などに関与したオウム真理教の元信者・岡崎一明死刑囚（５７）ら６人の刑が２６日、執行された。教祖の麻原彰晃（本名・松本智津夫）元死刑囚ら７人は７月６日に執行されており、これで教団にかつて所属していた死刑囚１３人すべての刑が執行された。

　この日、死刑となったのは岡崎死刑囚のほか、林泰男（６０）、横山真人（５５）、広瀬健一（５４）、端本悟（５１）、豊田亨（５０）の各死刑囚。林死刑囚は仙台拘置支所、岡崎、横山両死刑囚は名古屋拘置所、広瀬、端本、豊田の３死刑囚は東京拘置所で執行された。

　各死刑囚が関与した主な事件や人となりなどは以下の通り。

　▼岡崎一明死刑囚　坂本堤弁護士一家殺害事件などに関与。９０年に教団が総選挙に出た際には候補者の一人として選ばれるも、選挙期間中に現金持ち逃げを試みる（未遂に終わる）。その後、教団を脱退して自首したが、裁判では「真剣な反省の結果ではなく、教団から身を守る自己保身のため」との理由で減刑を認められず、９８年に最初に死刑判決を受けた。

　▼林泰男死刑囚　松本サリン事件では噴霧車の製造、地下鉄サリン事件では散布役として関与した。地下鉄サリン事件では、他の散布役が２袋だったのに対し、唯一サリンの袋を３袋所持し、担当した日比谷線で８人の死者が出たことなどから「殺人マシン」の異名も。麻原元死刑囚の逮捕後も各地を転々とし、沖縄・石垣島で逮捕されるまで１年半にわたり逃亡を続けた。

　▼横山真人死刑囚　地下鉄サリン事件の散布役の一人。担当した丸の内線では死者は出なかったが、「被害者数で刑事責任の軽重を設けるべきではない」として共同正犯で死刑に。公判中は事件について黙秘し、「暴力を振るわれ調書を作成された」などと主張した。

　▼広瀬健一死刑囚　地下鉄サリン事件の散布役。早大理工学部を首席で卒業し、同大大学院で応用物理を学んでいた当時は秀才として知られていた。逮捕後は事件被害者に謝罪の手紙を書く際に「下手な字では申し訳ない」との理由で獄中でペン習字を習った。

　▼端本悟死刑囚　坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件に関与。松本サリン事件では噴霧車の運転を担当した。早大在学中から空手を習い、教団内での武道大会で優勝。その腕力を買われて麻原元死刑囚のボディーガードに。教団が開発を試みていた潜水艇が試運転で沈没した際には操縦士を務め、溺れそうになった。

　▼豊田亨死刑囚　地下鉄サリン事件の散布役。東大理学部在学中に教団の前身「オウム神仙の会」に入会し、同大大学院の博士課程中に出家して退学する。東大出身者の死刑囚は日本国憲法下では唯一。運転役を務めた高橋克也受刑者の２０１５年の公判では、東京地裁ではなく拘置所内で証人尋問を行った。

オウム死刑囚、岡崎死刑囚ら残る６人に刑執行　１３人すべての死刑を執行　

ここまでくるのに長かったですね。