大阪北部地震で企業活動打撃 正常化の動きも…完全復旧に時間【換金くん清田区北野店ブログ】
“18日午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱の地震があった。気象庁によると、震源の深さは約13キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.1と推定される。大阪府で震度6弱を観測したのは観測態勢が整った1923年1月以降、初めて。製造設備の被害などで、多くの工場が稼働を停止したほか、小売りや飲食店も営業中止に追い込まれるなど企業活動に大きな影響が出た。正常化の動きも出ているが、影響はインフラや幅広い産業に及んでおり、完全復旧には時間がかかりそうだ。
◆パナなど工場停止
震源地に近い大阪府高槻市で照明器具を生産するパナソニックの工場は、ガスの供給が止まり、設備の状況確認もあり稼働を停止。製造現場の自動化用機器などを作る同豊中市の工場でも、設備の一部に不具合が生じ、生産を取りやめた。シャープは冷蔵庫などをつくる八尾事業所の稼働を一時停止。ダイキン工業も、空調向けフロンガスをつくる同摂津市の工場を停止した。
高槻市には第一三共(薬品)、明治(菓子)、ニチレイフーズ(冷凍食品)の工場もあり、いずれも稼働停止を余儀なくされた。
自動車では、ダイハツ工業が、親会社のトヨタ自動車などの小型車を生産する本社工場(大阪府池田市)を停止したが、18日夜から稼働を再開。ホンダと三菱自動車も一部工場で稼働を停止したが午前中に復旧した。
一方、工場で使う工作機械を取り扱う会社には、問い合わせや修理などを求める電話が相次いだ。DMG森精機は、関西地方の工場にスタッフを派遣した。
サントリーホールディングス(HD)は、ウイスキーを生産する山崎蒸溜所(同島本町)と、ビールの京都ブルワリー(京都府長岡京市)の生産を停止。設備の点検作業を実施しているためで、18日は工場見学も取りやめた。
JXTGエネルギー系の大阪国際石油精製(大阪府高石市)の大阪製油所も、設備の運転や製品出荷を一時停止。18日午前に出荷を再開したほか、設備の安全点検を終え、再稼働に向けて作業を進めている。
◆コンビニも一部休業
小売り店舗では、鉄道の運休を受け、セブン-イレブン・ジャパンがJR西日本の駅ナカの28店を休業とした。ローソンでは高槻市周辺の4店舗が「警察から退去指示が出ている」ことなどで休業。ファミリーマートは全店舗で営業しているが、交通渋滞などで商品供給が滞る懸念があり、トラックの増便などで対応する。
百貨店では、J.フロントリテイリングが松坂屋高槻店と大丸梅田店、大丸心斎橋店の3店を終日休業。エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、大阪市内の阪急百貨店や阪神百貨店など7店舗を休業とした。
飲食店はガス、水道の供給が断たれ、休業に追い込まれるケースが多い。牛丼チェーンの吉野家では一時、関西地方の約40店舗で営業休止。日本マクドナルドも18日正午時点で大阪府などの約50店が営業できない状態だ。
気象庁は今後、1週間程度、最大で震度6弱程度の揺れを伴う地震に十分注意するよう呼びかけており、企業の警戒もしばらく続きそうだ。”
大阪北部地震で企業活動打撃 正常化の動きも…完全復旧に時間
これだけ技術力が上がってもいまだに正確な予測ができないのが残念ですね・・・