トランプ米大統領「超厳戒来日」の穴　陸と空で“マニア部隊”躍動【換金くん琴似店ブログ】

“　トランプ米大統領（７１）が５日、１月の就任から初来日した。名門ゴルフクラブで安倍晋三首相（６３）とラウンドしたほか、夕食は都内の高級鉄板料理に舌鼓を打った。世界で最もレベルの高い警護対象者とあって、日本警察は威信をかけて万全の警備態勢を敷いた。それでも、ほころびは見えた。また、この来日によって陸と空で“ある部隊”がトランプ氏を追っていた。

　トランプ氏は５日、米軍横田基地に降り立つとヘリで埼玉県川越市のゴルフ場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」へ。安倍首相やプロゴルファー松山英樹（２５＝ＬＥＸＵＳ）らと９ホールをラウンド後、夜はメラニア夫人（４７）も交えて安倍夫妻と銀座の鉄板焼き店での夕食会を楽しんだ。

　今回のアジア遊説は北朝鮮へのけん制も狙いとする。北だけでなく、世界中のテロリストから憎まれるトランプ氏が訪日するとあって、警察も警護レベルを最上級にして臨んだ。

　ゴルフ場も周囲が“完全封鎖”。出入り口手前を流れる南小畦川には警察官がズラリと並び、川を越えるには「通行証」が必要だ。番号付きの通行許可証は数日前に埼玉県警から配布された。

　だが、この関所にも“抜け道”があった。川向こうに住む家族は「何人家族か聞かれたので４枚もらったけど、５人だと言えば余計にもらえた」と話す。つまり、許可証は住人以外に横流しが可能だったわけだ。悪事を働こうとする者が手回しすれば容易に手に入った可能性もあった。

　さらに、銀座の鉄板料理店周辺でもトラブルが頻発。トランプ氏や安倍首相らを乗せた車列が店の前に停車してから、５分以上も外に出られなかった。警備するシークレットサービスが上空を指さす先は、店が入るビルの上層階。「上の窓からカメラが見えた。あるメディアが真下の首脳陣を狙って撮影しようとしていた。カメラマンが引っ込むまで、外に出ることができなかった」

　その数分前にも近隣のビルに対して警官が「窓を閉めてください！」と警告している。理由は当然、上方から狙撃される可能性があるから。警察の事前注意が徹底されていなかったことは、今後の反省点になるだろう。

　この料理店「銀座うかい亭」は、米倉涼子主演の人気ドラマ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～」（テレビ朝日系）で、西田敏行らが演じる欲にまみれた医療界の重鎮たちが集まり、どす黒い会食をする場面の撮影で使われている。そんな店がリアルな緊張感に包まれたわけだ。

　今回の来日に合わせて、陸と空では“マニア部隊”が躍動していた。皇族、首相、海外の要人などが陸路を移動する際は警護車もズラズラと追走する。車列マニアの男性は「大統領は『ビースト』と呼ばれるキャデラックのリムジンに乗る。シャシー（骨格）は戦車と同様で重厚感が魅力。その後に続く、色が真っ黒な『黒い救急車』には武器が大量に装備されている」と解説する。

　５日は車が走るのが夜間だったため、マニアは６日日中の皇居訪問に注目している。目玉は２台の車だ。「オバマさんの来日から変更されたのは、電波通信関連の役割を持つ『ジャミングカー』が新調されたこと。これは目玉です。また、ロシアと米国の首脳が来日する時だけは、日本のＳＡＴ（特殊急襲部隊）の特殊車両が随走するので、これもレア」（前同）

　一方、航空マニアは横田基地に着く大統領専用機「エアフォースワン」を待ち構えていた。「ジャンボジェットの日本の定期便は先月のデルタ航空を最後に終了した。なので、ジャンボ機のエアフォースワンを日本で見られることが貴重。さらに、今回乗っていた機体も引退が決まっている。これは撮るしかない」（マニア）

　ベテランマニアが狙っていたのは大統領専用ヘリ「マリーンワン」と呼ばれる海兵隊の「ＶＨ―３Ｄ」だ。先週、横田基地に輸送機で運び込まれた。２機１ペアで横田基地からゴルフ場に大統領を送迎したが、意外にもトランプ氏を乗せた機体は旧式だったという。

「２～３年前にも退役の話が出た“骨董品”。後をついて飛んだＶＨ―６０Ｎのほうが新しいけど、室内が狭い。小柄な人だと立つこともままならない。大柄なトランプさんだからまだ使っていると思う」（同）

　トランプ氏の行くところ、メディアにマニア、ヤジ馬と混乱は続く。日本時間６日未明には、テキサス州の教会で少なくとも２７人が死亡する銃乱射事件が発生。トランプ氏は「日本から注視している」とツイートした。日本を皮切りに韓国、中国、ベトナム、フィリピンと“アジアツアー”は始まったばかり。不測の事態に遭うことがないよう祈りたい。”

トランプ米大統領「超厳戒来日」の穴　陸と空で“マニア部隊”躍動



このご時世でよくのんびりと「ゴルフ外交」なんてやってられますねｗｗｗ