<お化け屋敷>閉鎖施設再利用、泊まって「絶叫体験」 千葉【換金くん札幌本店ブログ】
コバルトブルーの海に、新鮮な魚介類など四季を通じて豊富な食材に恵まれる南房総・館山。館山自動車道が整備され、東京駅から高速バスで110分と「近くて手軽な観光地」として人気があるが、ここ数年、一手間も二手間も加えた観光スポットが誕生した。「泊まれるお化け屋敷」に「サメと泳げるダイビング」。マニアの間で人気の新名所を紹介しよう。【中島章隆】
千葉県館山市波左間一帯は、古くから自然豊かな造形が観光名所になってきた。その正反対ともいえる人工的な新名所が人気を呼んでいる。
その名も「館山恐怖倶楽部 臨怪荘」。日本を代表する「お化け屋敷プロデューサー」五味弘文さん(59)が監修した絶叫スポットだ。玄関の柱は塗装がはがれ、古びた台所や和室の戸棚は無造作に開かれたまま。昭和の生活感が醸し出す不気味さが、ホラーファンに好評だ。
もともとは、千葉市が児童生徒の校外学習で宿泊するために建てた施設「臨海荘」。老朽化と利用者減で2008年に閉鎖し、地元の農業法人が「都会の人が農業を体験できる宿泊施設に」と譲り受けた。建て替えを計画したが、敷地内から縄文土器が出土し、計画は宙に浮いた。
3階建ての建物をそのまま残し再利用する方策はないか--。農業法人の代表、田中沙苗さん(59)が友人のIT企業幹部から、東京ドームシティやサンシャイン水族館でお化け屋敷を成功させた第一人者、五味さんを紹介された。「泊まれるお化け屋敷」に方向転換し、宿泊施設「シーサイドビレッジ」に併設した形で昨年8月オープン。それに伴い「臨海荘」は「臨怪荘」と名前を変え、お化け屋敷にはストーリーを設けた。
--南総里見八犬伝の舞台となった戦国時代、館山の海岸で一人の武士が非業の死を迎える。それから数百年、臨海学校の合宿所で悪夢のような惨劇が……。
五味さんは「館山の海岸と、かつての臨海合宿所というロケーションは魅力的。お化け屋敷の取り合わせは世界中探してもない。ここでしか体験できないお化け屋敷にぜひ足を運んでほしい」と愛好家にメッセージを送る。
田中さんは「これまでの南房総観光では考えられなかった、お天気と季節に左右されない観光スポット。五味さんという最高の監修者を得て、世界一怖いお化け屋敷ができた。絶叫体験をぜひ味わって」とPRしている。
<お化け屋敷>閉鎖施設再利用、泊まって「絶叫体験」 千葉
泊まれるお化け屋敷なんて新しいですね!行きたくはないけど人気でそうですね!!