ダルビッシュがみせた試合中の修正能力…スライダー「曲がり大きい」で３回以降立て直し【換金くん琴似店ブログ】

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◆エンゼルス３―８レンジャーズ（１４日・アナハイム）

　レンジャーズのダルビッシュ有投手（３０）が１３日（日本時間１４日）、敵地でのエンゼルス戦に先発し、今季３度目の登板で初勝利を挙げ、日米通算で１４０勝に到達した。最速１５６キロの直球、スライダーを武器に７回５安打無失点。１０三振を奪う力投を見せた。今季初の２ケタ奪三振で、通算２９度目。野茂英雄が持つ日本人最多の３１度を射程に入れた。鋭く曲がる球が外角低めへ決まる。ダルビッシュが投じたカットボールは力のない打球に変わった。８点リードの６回１死一、三塁。狙い通りの二ゴロ併殺打に仕留め、強くグラブをたたいた。

　「ここで１点でも２点でも取られると、だんだん厳しくなったりする。何とかゲッツーが欲しかった」。今季３度目の登板で初勝利。今季初の２ケタ１０奪三振となり、日本ハム時代を含めた日米通算勝利が１４０になったが、試合後はクールに振り返った。

　高い修正力が圧巻の奪三振ショーを呼んだ。２回まではスライダーの変化が大きく制球が定まらなかったが、３回以降は立て直した。「曲がりがすごく大きかったので、狙う位置を変えた。キレもありました。外のスライダーを振ってくれた」。最速１５６キロの直球もキレ味十分だったが、１０三振のうちスライダーで仕留めたのは５つ。メジャー通算２９度目の２ケタＫはチームではノーラン・ライアン（３４度）に次いで２番目だ。そして、日本人トップ・野茂英雄の３１度にも「あと２」に迫っている。

　１５年３月にトミー・ジョン手術を受けて復帰２年目。大手術の“後遺症”とも決別した。昨季中は何度も再手術を決意する瞬間があったという。「２回ぐらい『絶対に切れている』と思うようなことがあった。でも、検査で何もなくて。気になると思い切り腕が振れなかった。今はストレスなく投げられている」。メジャー６年目は完全復活のシーズンとなりそうだ。

　バニスター監督は「ダルビッシュにとって本当にビッグ・デーだった。スライダーの制球をすぐにアジャスト（調整）して攻めていた。勇気のわく投球だった」と絶賛した。次回登板予定は１８日の敵地でのアスレチックス戦。「（初勝利は）僕のキャリアで初めてなわけではないので。特に気にしないです」と右腕。思い描く姿は、まだ先にある。（小谷　真弥）

スライダーが武器ですね！！！　修正能力高いですね！！！
ダルビッシュがみせた試合中の修正能力…スライダー「曲がり大きい」で３回以降立て直し
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