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iPhoneのライトがヒント、安価な内視鏡が誕生 「換金くん清田区北野店ブログ」

安全な外科治療を手頃な価格で受けられない人は世界人口の3分の2のおよそ50億人。ある外科医が靴下を探しているときに思いついた85ドルの機器が、この状況を変えるかもしれない。

 ユタ大学医療イノベーションセンターのトップで外科医のジョン・ランゲル氏がこの機器を考え出したのは、ある日の深夜、急患で呼び出されたときのことだ。

 眠っている妻を起こさないように服を探そうとiPhone(アイフォーン)のライトをつけると、「腹腔鏡の光と同じくらい明るい」と思ったそうだ(訳注:腹腔鏡は腹部の手術に用いる内視鏡の一種)。

 ランゲル医師は大学で担当していたバイオイノベーションのクラスの学生に伝えた。携帯電話の部品を使って低価格の腹腔鏡を作り、コストのせいでこの機器を使った低侵襲手術(身体への負担が少ない手術)が利用できない地域に広めるのはどうだろう。

 開腹手術の代わりに腹部に開けた小さな穴から体内にカメラや手術器具を入れる腹腔鏡手術の機器の価格は通常、2万ドル(約200万円)を超える。画像処理システムや高精細のビデオスクリーンを含む補助機材にも70万ドルもの設備投資が必要だ。これに年間サービス契約が付加されるケースが多く、さらに数千ドルが上乗せされている。

 これに対し、ランゲル医師のチームが考案した腹腔鏡「ゼノスコープ」の製造コストは1台当たり約85ドル。大きな画像処理システムやビデオスクリーンも必要ない。画像は普通のノート型パソコンやスマートフォン上で見られるうえ、パソコンから腹腔鏡に必要な電力を最大8時間確保できる。このシステムを使えば、医師は病院や安定した電力供給がないところでも低侵襲手術を行うことができる。

 ランゲル医師のチームが設立した企業ゼノコアによると、販売価格は300ドルから500ドルになる見込み。設備投資やサービス契約は不要だ。

 ゼノスコープは「非常に安価なので壊れたら捨てられる」とランゲル氏は話している。

 資金も安定した電力もきれいな水も十分にはない地域で生かそうと、大学院生を中心に超低価格の医療機器が考案されている。大学は技術者や科学者、設計技師、ビジネス専攻の学生の協力を募り、医療の提供に関わる課題を突き止めて、外科治療への差し迫ったニーズへの対応など低価格かつ現実的な解決策を編み出そうとしている。

 「世界的な外科手術に関するランセット委員会」の推計によると、多くの低・中所得国では基本的な外科治療の不足により、盲腸の破裂や胆のうの病気、腫瘍、外傷など治療可能な症状で年間1800万人以上が死亡している。世界保健機関(WHO)と世界銀行は世界全体の医療と経済の水準の引き上げには外科的能力の向上が欠かせないと指摘している。

NASAも関心示す

 ゼノスコープにはナイジェリア、ガーナ、中国、モロッコの外科医に加え、将来、宇宙での外科手術を想定する米航空宇宙局(NASA)も関心を示している。

 ただ課題も残っている。ランゲル医師のチームは米食品医薬品局(FDA)と欧州連合(EU)に対し、ゼノスコープを実質的に既存の技術と同等な機器として指定するよう要請している。要請が認められれば、長期におよぶ臨床試験を実施せずに済む。ランゲル医師はFDAとEUのお墨付きを得てからゼノスコープを本格展開するつもりだ。

 ゼノコアは製造の準備に向けて、第1回の資金調達で500万ドルを調達する必要がある。同社は発展途上国でゼノスコープの組み立てと流通を担える現地企業との提携を希望している。米国でも、感染の危険がない使い捨て機器として販売したい考えだ。

 ユタ州ソルトレークシティのインターマウンテン・ヘルスケアに所属するレイ・プライス医師と近隣の3病院の医師は、ゼノスコープの品質を既存の腹腔鏡機器と比較する試験を行うよう提案している。製造コストが85ドルの機器と非常に高価な既存の機器の性能が同じであれば、「低侵襲手術のコストが下がり、高額医療が混乱するかもしれない」が、「そうなることを期待する」とプライス氏は語った。

日本は恵まれてますね。
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