三味線の音 自動で完全譜面化 伝統音楽保存に期待【換金くん琴似店ブログ】
“ 八戸工業大大学院の小坂谷壽一教授(63)が研究していた三味線の演奏を自動で譜面に起こす「自動採譜装置」が完成し、16日に同大で学生らに披露された。多くが口伝により継承されてきた三味線の楽曲は、演奏者の高齢化や後継者不足で失われつつある。小坂谷教授は既に東北地方の民謡約50曲を譜面化しており、全国に活動を広げる考え。国内の伝統文化の保存に期待がかかる。
小坂谷教授は10年ほど前に三味線を習い始めた際、師匠に「聞いて覚えるか、できなければ自動で譜面化する装置を作りなさい」と言われたのをきっかけに、2009年から開発に取り組んだ。
装置は、パソコンにつないだエレキ三味線を演奏すると、鳴らした電子音を瞬時に解析し、西洋楽譜と三味線用楽譜の2種類に起こすことができる。
これまで段階的に成果を発表し、高い精度で曲を再現できるレベルに達していたが、テンポの速い曲や遅い曲に対応できなかったため、パソコンの処理能力を上げるなど改良を加えた。
16日は開発経過を報告。米国の「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」のリーダーのデビッド・マシューズさんが、装置で採譜した西洋楽譜を使い、電子ピアノで民謡のデモ演奏も行った。
小坂谷教授は「口伝により消えていったり、間違って伝わる曲がある。全国的に埋もれた民謡を譜面に残したい」と話す。
起こした楽譜は近々、青森県教委などに寄贈する予定。国内ばかりでなく、アジアなど世界の伝統音楽の譜面作りや、歌声への対応にも挑戦する考えだ。
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三味線の音 自動で完全譜面化 伝統音楽保存に期待
凄い!画期的なシステムですね!