緊急登板にも冷静=新人の福が初勝利-プロ野球・中日【換金くん札幌本店ブログ】
思わぬ形でつかんだ初勝利だった。中日先発のネイラーが一回1死で不調を訴えて降板。その緊急事態でマウンドに上がったのは新人の福。「一人ずつ、一球ずつ丁寧にいこう」。動揺することなく、五回まで1失点に抑え、記念すべき白星を手にした。
急な出番に「結構、慌てた」というが、投球そのものは落ち着いていた。中継ぎとして、少ない投球練習で肩をつくるように心掛けてきたことも生きた。2死から坂本に三塁打を許したが、4番ギャレットを直球で空振り三振。二回に大量8点の援護をもらい、直球中心の組み立てで、低めをしっかりと突いた。プロ初先発となった3月31日の広島戦では、4回途中5失点とプロの洗礼を浴びた。その後の救援でも失点を喫し、勢いで抑えようとしていたことを反省。「きょうは冷静さを保てば抑えられると分かった。自信につながるし、教訓になった」
神戸西高からJR九州を経て、ドラフト4位で入団した左腕。通算219勝の山本昌が昨年まで付けていた背番号34を受け継いだ。チームの同期で白星一番乗りを果たし、「うれしいけれど、まだまだ」。偉大な先輩に少しでも近づくつもりだ。
緊急登板で、初勝利おめでとうございます。
緊急登板にも冷静=新人の福が初勝利-プロ野球・中日