LINE「配慮が不充分だった」 震災で電話サービスを無料化するも、混乱を招き釈明【換金くん琴似店ブログ】
“4月14日、熊本県での地震を受けてLINEが動いた。公式ツイッターにて、「LINEから固定電話・携帯電話にかけられる「LINE Out」機能で、日本国内の番号への発信を1通話最大10分まで無料化しました。家の電話やLINEでつながっていない方への安否確認にご活用ください。」と投稿したが、物議を醸す展開となった。なぜこのような事態が起きたのか? LINEに見解を求めた。【BuzzFeed / 嘉島唯】
LINE Outは、発信側はネット通信、着信側は電話通信を使うサービスだ。通常は有料サービスとして提供されている。
地震を受けて無料公開する形になったが、この措置はただでさえ逼迫しがちな回線を余計に混雑させる恐れがある。そのため、通信事情に明るいツイッターユーザーを中心に批判が殺到した。
スマートフォン系のブログを運営するモバイルプリンスさんは、BuzzFeedの取材に対し、
「電話がつながりにくくなっている地域へLINE Outを使って電話をした場合、結局混み合っている通話網に突っ込むことになるので、混雑回避の効果は薄いです。一部マスコミの報道を見て「LINE Out使おう!」という声もありましたが、「熊本→他地域」では有効でも、熊本へかけるのはなんの解決にもなりません」
「通常のLINEの無料電話・Skype・FaceTimeなどのIP電話も、結局は通信側に負担がかかります。緊急性の低い場合は、音声系サービスを使うのではなく、テキスト系サービスを使った方が良いと思います」
とコメントした。
相次ぐ批判を受けて、LINEの公式ツイッターは「安否確認の連絡は、まず通信量の少ない災害伝言板やLINEトーク等をご利用ください。先ほどご案内したLINE Outは回線に負荷が集中する恐れがあるため、緊急性が高い場合のみご利用いただくようご協力をお願いします」と投稿するに至った。
本件について、LINEに今回の措置を決めた経緯や、通信側への負担についての見解を求め、同社は「安否確認の必要性が高くなるであろうという点、かつ地方での災害のため、ご高齢方々等のLINEをご利用いただいていない皆様への施策も行うべきであると判断した」と回答した。
その後、配慮に欠ける点があったと釈明した。
「本施策の実施判断は、LINE Outの通常利用率やこれまでの災害時の無料化実施時の利用増加率、被災地から被災地外へのLINE Out通話・発信については輻輳リスクが低いこと、PSTNのバックボーンを担当している事業者への事前確認、などを判断材料としましたが、最も多くの利用が想定される被災地外から被災地へのLINE Out通話・発信は、輻輳リスクを高めることは事実であり、輻輳リスクを最大限低減させるという点においては、考慮・配慮が充分ではなかったと認識しております」
「その告知についても、災害掲示板やテキストメッセージが災害時における優先的なコミュニケーションである点、LINE Out利用は、緊急性が高い場合においても、繰り返しかけない、短い時間で終わらせる、被災地から被災外へのコミュニケーションに限るなどの注意点をお知らせ出来ていなかった点は、可否判断基準とあわせて反省する点、見直しを行うべき点です」
”
LINE「配慮が不充分だった」 震災で電話サービスを無料化するも、混乱を招き釈明
ほんとに必要としている人が使えないとかだったら笑えないですもんね。