胎児の全染色体検査、妊婦の血液で…新手法開発【換金くん札幌本店ブログ】
妊婦の血液で胎児の病気を調べる新型出生前検査を実施している米国の検査会社「シーケノム」は、すべての染色体にある異常を検出できる新しい検査法を開発したと、7日まで京都市で開かれた国際人類遺伝学会で報告した。
報告された新検査は「マタニティ・ゲノム」。妊婦の血液中に流れこんだ胎盤のDNAの断片から胎児の病気を調べる。従来の検査では、ダウン症など一部の染色体が3本ある疾患や特定の染色体の欠損などしか調べることができなかった。新しい検査では、すべての染色体について、一定の長さ以上のDNA配列の欠損や重複の可能性を調べることができるという。
米国では昨年夏に実用化されており、約1100人の妊婦の検査では、おなかに針を刺して行う従来の羊水検査でもわからなかった複雑な染色体異常が検出できた例もあるとしている。
日本での新型出生前検査は、ダウン症などを対象に2013年から臨床研究として実施。約3万人の妊婦が検査を受けた。
同社によると、新検査は米国以外の複数の国で実用化が検討されているという。だが、必ずしも重くない疾患も対象になるため、日本への導入が検討された場合、倫理的な面で議論を呼びそうだ。
胎児の全染色体検査、妊婦の血液で…新手法開発
検査での身体への負担も減るし、事前に病気を知れるのいいと思います。