引きずり事故過去にも=ベビーカー、09年に基準改正―JRや私鉄も対策【換金くん琴似店ブログ】
“ 東京メトロ九段下駅で4日に起きたベビーカーの引きずり事故。
けが人はいなかったが、同様の事故は過去にも起きている。ベビーカーのパイプを太くするなど安全基準が改正されたほか、JRや私鉄各社はホームドアを設置するなどの対策を進めてきた。
今回の事故で東京メトロの女性車掌は、車内の通報ブザーなどが鳴っていたのに緊急停止しなかった。ドアは15ミリ以上の物を挟むと異物と判断し列車は発進しないが、ベビーカーは前輪のパイプが15ミリ以下で検知されなかった。
同社の奥義光社長は5日午後、国土交通省で「まずは乗務員の目で安全を確認するのが基本だ。実際の列車を使った訓練にウエートを置き、再発を防ぎたい」と話した。
南海電鉄では2007年9月、萩原天神駅(堺市)でベビーカーの取っ手部分を挟んだまま列車が発車した。幼児にけがはなかったが、母親がホームで転倒し負傷した。
ホーム上の見通しが悪かったことから、同社はホームがカーブしている駅などでは運転士も乗降確認をするよう改めたほか、検知する異物の大きさも30ミリから20ミリに変更した。
JR東日本でも07年5月、神田駅(東京都千代田区)でベビーカーが電車に引きずられ、男児が負傷。同社は硬いドアゴムに変更して異物を検知しやすくしたほか、ホームドアの設置なども進めている。
「SGマーク」の製品安全協会は09年、列車ドアの挟まり事故を防ぐため、ベビーカーの安全基準を改正。足を乗せるステップ下のパイプや車軸の太さを35ミリ以上とした。
国内メーカー6社は15年4月~今年2月、基準を満たしSGマークが付いたベビーカー約50万8000台を生産した。一方、全国ベビー&シルバー用品連合会によると、近年は輸入品が増え、SGマークを取得していない製品も増えているという。
国交省幹部は「大きな事故は07年以降起きていなかったが、乗員教育を再度徹底するよう指導したい」としている。
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引きずり事故過去にも=ベビーカー、09年に基準改正―JRや私鉄も対策
安全に関わることだから徹底して欲しいですね。