ディカプリオ初オスカー　主演男優賞で５度目の悲願【換金くん札幌本店ブログ】

“【ロサンゼルス２月２８日（日本時間同２９日）＝千歳香奈子通信員】第８８回米アカデミー賞授賞式がハリウッドのドルビー・シアターで行われ、米俳優レオナルド・ディカプリオ（４１）が「レヴェナント：蘇えりし者」（日本公開４月２２日）で主演男優賞を初受賞した。男優賞５度目のノミネートで悲願の初オスカー。９７年「タイタニック」で共演した英女優ケイト・ウィンスレット（４０）と熱い抱擁を交わし、喜びを分かち合った。長編アニメ映画賞ノミネートの「思い出のマーニー」（米林宏昌監督）は受賞を逃した。

　派手なガッツポーズはなかった。プレゼンターの米女優ジュリアン・ムーア（５５）に「主演男優賞はレオナルド・ディカプリオ」と名前を読み上げられると、ディカプリオは一瞬、顔を伏せた後、隣に座る母親とキスした。賞の重みをかみしめるように、穏やかにほほ笑んだ。場内は総立ちの拍手と大歓声に包まれた。助演女優賞にノミネートされていたウィンスレットは涙ぐみ、ステージに向かうディカプリオと視線が合うと、足を激しく動かして喜びを伝えた。これを見たディカプリオは満面の笑みで返した。

　「ありがとう、アカデミー」。目を少し潤ませながらのスピーチは「この作品は信じられないようなキャスト、スタッフの努力の成果です。チーム全員に感謝します」と感謝の言葉が繰り返された。

　長い道のりだった。１９歳で出演した「ギルバート・グレイプ」は助演男優賞候補となったが、受賞は逃した。アイドルスターとして主演した「タイタニック」は世界中で大ヒット。作品はアカデミー賞でも最多１４部門で候補となったが、主演男優賞部門は自分がノミネートを逃す屈辱を味わった。０２年「ギャング・オブ・ニューヨーク」では主演男優賞ノミネートが、自分ではなく共演のダニエル・デイ・ルイスという結果となり、プライドは傷つけられた。その後「アビエイター」で主演男優賞初候補となったが受賞は逃し、「ブラッド・ダイヤモンド」もノミネート止まり。プロデューサーも務めた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも選ばれなかった。いつしか「無冠の帝王」と呼ばれるようになった。

　ウィンスレットは０９年「愛を読むひと」で主演女優賞に輝いたが、「タイタニック」を含む６度目のノミネートでつかんだ栄冠だった。「タイタニック」の共演以来、２人は「大親友」と公言してきた。この日も授賞式前、レッドカーペットに２人そろって登場して大歓声を浴びた。２０年来の親友は授賞式終了後、ステージ上で抱擁を交わした。

　「レヴェナント－」は、西部開拓時代の米国で自然の猛威にさらされながらサバイバル生活を送る男の物語。せりふも少なく、うめき声や表情で、過酷な状況下に置かれた男の心情を表現した。スピーチでは「撮影のため雪を探したら、南極まで行かねばならなかった。温暖化は真実です。汚染者や大企業の代弁をしないリーダーを支持しましょう」とライフワークでもある環境保護活動に触れ、地球の危機も訴えた。

　◆レオナルド・ディカプリオ　１９７４年１１月１１日、米ロサンゼルス生まれ。１３歳からドラマやＣＭに出演。９１年「クリッター３」で映画デビュー。９３年「ギルバート・グレイプ」で知的障害のある少年を好演し、９４年アカデミー賞助演男優賞候補に。９７年「タイタニック」で世界的人気を獲得。０４年の主演映画「アビエイター」は製作総指揮も務めた。ジゼル・ブンチェン、バー・ラファエリ、ブレイク・ライヴリー、エリン・ヘザートンら数々のモデルとの交際が伝えられてきたが独身。”

ディカプリオ初オスカー　主演男優賞で５度目の悲願



念願のオスカー受賞、おめでとうございます！