低気圧発達、道内大荒れ　消防に出動要請相次ぐ【換金くん札幌本店ブログ】

“　急速に発達した低気圧の影響で、道内は29日午前、太平洋西部を中心に大荒れの天気となった。苫小牧市内では32・6メートルの最大瞬間風速（午前9時17分）を記録。強烈な暴風雪によって住宅被害などに関する市消防本部への出動要請が相次いだ他、JRやフェリーなど交通機関も乱れるなど影響が広がった。

　前線を伴った低気圧が急速に発達しながら日本海を北上。これに伴い、道内全域で大荒れの天気となり、札幌管区気象台は29日午前、苫小牧をはじめ各地に暴風雪、大雪、波浪の警報を発令した。胆振日高地方は胆振中部を中心に荒天に見舞われ、白老町でも最大瞬間風速31・1メートル（午前8時53分）を記録。各地で雪も降り、苫小牧の正午までの24時間降雪量は19センチを観測した。

　この影響で苫小牧市内の全39小中学校が臨時休校になり、高校では苫小牧中央と苫小牧高等商業学校が休校、苫小牧東は午前授業とした。白老町でも、町内の小中8校のうち振り替え休校の1校を除く、7校と高校2校が臨時休校となった。

　猛烈な強風により、苫小牧市消防本部には「風で屋根が飛びそう」「建設現場の足場が崩れそう」などといった通報が相次ぎ、午後1時までに62件を数えた。停電も発生。北海道電力苫小牧支店によると、午前9時10分ごろ、市内糸井で最大91戸が停電した他、汐見町周辺でも29戸が停電、復旧までに約2時間を要したという。いずれも、暴風による高圧線の断線が原因とみている。交通事故も多発。苫小牧署によると、管内で午後1時までに16件の車の人身・物損事故が発生した。

　交通機関も大きく乱れた。千歳線や室蘭線など道内のJR各線で運休が相次ぎ、JR北海道は午後1時20分までに特急10本、快速エアポート11本、快速・普通112本の計133本を運休とした。新千歳空港では29日午前、2本の滑走路を閉鎖して除雪作業を行った影響で、道内外の路線合わせて計117便（午前9時半現在）が欠航した。

　苫小牧港発着のフェリーにも影響が出た。新日本海フェリーは午後11時30分発の敦賀行き「すずらん」など2便を欠航。ネクスコ東日本苫小牧管理事務所は、午前6時ごろから道央道（登別室蘭IC～新千歳空港IC）を通行止めにし、午後1時現在、解除の見通しは立っていない。

　札幌管区気象台は、今後、冬型の気圧配置が強まるとし、3月1日にかけて大雪による交通障害、暴風、高波への警戒を道内各地に呼び掛けている。”

低気圧発達、道内大荒れ　消防に出動要請相次ぐ



今日はホントにひどすぎます