蛭子さん、妻がいるから「ひとり」が楽しい 前妻の死…再婚で孤独から立ち直る【換金くん琴似店ブログ】
“〈平成13年、前妻の貴美子さんが亡くなる。肺高血圧症で51歳だった〉
東京・平和島の競艇場にいたとき、娘から携帯電話に「ママが倒れた!」と連絡がありました。妻はその2年前から体調が思わしくなく、入退院を繰り返していました。病院に駆けつけると妻は集中治療室に入っていて、すでに昏睡(こんすい)状態。一度心臓が止まったのを、救急車の中で救急隊員が蘇生させてくれたそうです。担当の医師から「助かっても植物状態になるかもしれません」と言われ、涙があふれて止まりませんでした。倒れて2日目、妻は意識を取り戻すことなく亡くなりました。
30年連れ添った妻の死は、まるで自分の中の一部がもぎ取られるようなとてつもない喪失感でした。葬式で喪主席に座った僕は、式の最初から最後まで泣き通し。しばらくはずっと泣いて過ごしました。テレビや漫画の仕事は穴をあけないように頑張ってやっていたのですが、妻のことを考えると涙が出てしまうのです。
1人が好きな僕は、それまで1人でも孤独というものを感じたことがなかった。でも、妻の死で、初めてとてつもない孤独感を覚えました。子供は2人いますが、子供たちと一緒にいても寂しさはなくなりません。妻が僕にとって大事な存在で、どれだけ精神的に依存していたかを思い知りました。
〈週刊誌の企画で出会った女性と19年に再婚。19歳下で、“年の差婚”と話題になった〉
今の妻は僕の中でとても大きな存在です。前の妻が亡くなったときにあんなに悲しんでいたのに薄情なと思う人もいるかもしれません。でも、前の妻との結婚生活が素晴らしかったからこそ、「もう一度結婚したい」と思うようになったんです。死んだ妻もきっと同意してくれると思い、アクティブに再婚相手を探しました。再婚して、とてつもない孤独から立ち直ることができました。「孤独を打ち破ることができるのは、自分自身の力だけなんだ」ということを身をもって体感しました。
僕はいつも「子供よりも妻が大事ですよ」と言っています。「え、普通は子供の方が大事でしょ?」と言われますが、血のつながった子供より妻の方が大切な存在であるというのは僕の正直な気持ちです。前の妻を亡くしたことで、遠慮せずになんでも話し合える相手がいるのはとても素晴らしいことと気付きました。血がつながっていても、子供はしょせん子供。自分の子供でも、自分とは違う存在だし、子供と一緒に何かしようなんて思いません。でも、妻は違います。
妻がいることで、また1人で遊ぶことを楽しめるようになりました。矛盾した話に思えるかもしれませんが、愛する人がそばにいるからこそ、安心して独りぼっちでいられるんです。(聞き手 平沢裕子)”
蛭子さん、妻がいるから「ひとり」が楽しい 前妻の死…再婚で孤独から立ち直る
こいつは何者だwww