大谷　メジャーの哲学グラつかせた　二刀流「可能性ゼロではない」【換金くん札幌本店ブログ】

◇練習試合　日本ハム４―５韓国ロッテ（２０１６年２月８日　ピオリア）

　日本ハムの大谷翔平投手（２１）が８日（日本時間９日）、韓国・ロッテとの練習試合に「３番・指名打者」で出場し、初回の第１打席でチーム初安打を放った。大リーグ１３球団のスカウトが集まったなか打者として結果を出したが、試合前には今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、１８球で安打性の打球はゼロに抑えた。二刀流４年目の調整がいよいよ本格化。スカウトからは「ネクスト・ダルビッシュ」の声も上がった。
　突き抜けるような青い空。整備された天然芝。全てが心地よかった。初回２死。大谷は内角の直球に対し、バットを体に巻き付けるようにコンパクトに振り抜いた。痛烈なライナーで三遊間を破る左前打。２０１６年のチーム初安打だ。二刀流４年目。投手ではなく、まずは打者で結果を出した。

　「甘く来たところをしっかり振れた。ちょっと差し込まれたけど、自分の形で打てて良かった」

　３回２死の第２打席は直球を打ち損じ二ゴロに打ち取られたが「基本的には真っすぐを打つことがテーマだった。アウトでしたけど、しっかり振れた」。この打席では韓国・ロッテの内野陣が、三塁手を遊撃付近まで寄せた極端なシフトを敷いていた。打球方向も研究されるなどその認知度は「世界レベル」。昨年までの足を上げる打ち方ではなく、足を上げないシンプルな打法。昨季は打率・２０２、５本塁打、１７打点と打撃３部門の数字を全て下げた「打者・大谷」の逆襲へ向けて、オフの取り組みが実になりつつある。

　試合前には今キャンプ初めてフリー打撃に登板し後輩の渡辺に対して１８球を投げ安打性ゼロ。直球、スライダーを低めに集め、全く寄せつけなかった。ケージ裏で見守ったパドレスでマイナーの巡回投手コーチを務めるマーク・プライアー氏も大谷に興味津々。現役時代の０３年にカブスで１８勝を挙げた同氏は「直球の制球、腰の使い方、変化球の握り方について話した」と、練習試合中にベンチ内で質問攻めにした。

　この日は大リーグ１３球団、２０人以上のスカウトが大挙して大谷詣。ヤンキース時代に松井秀喜氏（４１）の獲得に尽力したジャイアンツのジョン・コックス環太平洋スカウトは「投手・大谷」について「“ネクスト・ダルビッシュ”。性格も米国の雰囲気に合っている」と称賛。さらに二刀流での大リーグ挑戦についても「米国ではフィロソフィー（哲学）ではないが、日本でやっているから可能性はゼロではない」と言及した。

　１０日（日本時間１１日）の韓国・ロッテとの練習試合では投手として今季実戦初登板に臨む。練習試合後に再びブルペンに向かった大谷は「もともと（投打）２つで（分けて）考えていない。僕はどっちもやってきているつもり。投球にも不安はない」と言い切った。二刀流４年目。熱い視線を注がれたなか、きっちりと結果を出した。　（柳原　直之）

大谷頑張れ！！応援してる！　ﾒｼﾞｬーは当然かも・・・。
大谷　メジャーの哲学グラつかせた　二刀流「可能性ゼロではない」