広島、金星ポロリ…前半互角も試合終盤ＧＫ林キャッチミス【換金くん琴似店ブログ】
3位決定戦勝ってほしいです！
◇クラブＷ杯準決勝 広島０―１リバープレート（２０１５年１２月１６日 長居）
開催国枠で出場したＪ１王者の広島は南米代表のリバープレートに０―１で競り負け、決勝進出を逃した。前半から互角以上の戦いを見せたが、決定力を欠いて苦戦。後半２７分にセットプレーから相手ＦＷルーカス・アラリオ（２３）に決勝点を許した。広島は２０日の３位決定戦でバルセロナ―広州恒大戦の敗者と顔を合わせる。５、６位決定戦は北中米カリブ海代表のアメリカがアフリカ代表のマゼンベを２―１で下した。
最後はミスに泣いた。０―０の後半２７分、左サイドからゴール前に入ったＦＫをＧＫ林がキャッチし損ねると、こぼれ球をＦＷアラリオに頭で押し込まれて決勝点を許す。同３１分にＦＷ佐藤を投入するもゴールは遠く、０―１で試合終了の笛が鳴り響いた。日本勢では初となる決勝進出を逃し、広島の森保監督は「失点まではプラン通りに試合が進んでいた。足りなかったのは先制点だった」と悔しがった。
広島をはるかに上回る相手サポーターが会場を埋め、雰囲気は完全アウェー。その中で南米王者を追い詰めた。序盤の猛攻を耐えて徐々にリズムをつかむと、先発に抜てきしたＦＷ皆川に３度の決定機が訪れる。だが、チャンスを生かせずに突入した後半は再び押し込まれ、それが失点に結びついた。後半２１分から投入されたＵ―２２日本代表ＦＷ浅野も好機に絡むことはできなかった。
失速の原因が過密日程にあることは否めない。Ｊリーグのチャンピオンシップを含めれば１５日間で５試合目で、今季４８試合目の公式戦。後半はＦＷドウグラスが抜け出しながらも足を絡ませるなど、らしくないプレーも見られた。選手は誰一人疲労を言い訳にしなかったが、今大会の初戦だった相手とコンディションの差は明らかだった。
アルゼンチンの超名門クラブ相手に称えられるべき惜敗だった。だが「自分たちは勝ちにいってたんで」と森崎和が言えば、林も「勝つことしか満足できない」と厳しい表情を浮かべた。試合後のロッカールーム。落ち込む選手たちに森保監督は「大会はまだ終わっていない。最後は勝って終わろう」と声をかけた。２０日の３位決定戦で有終の美を飾る。