交通死166人計上せず=死体検案書改ざんも―千葉県警 「換金くん清田区北野店ブログ」
千葉県警は30日、2013年までの10年間の交通死亡事故統計に、166人を計上していなかったと発表した。
外部からの過少計上の指摘があり、調査で判明。うち22人について警察官らによる虚偽申告などの不正が認められ、医師が作った死体検案書の死因を改ざんした例もあった。
交通総務課によると、2004~13年の10年間で、歩道橋から飛び降りた後に車にひかれたり、運転者に持病があったりした144人について、基準の適用を誤り自殺や病死として処理していた。
残る22人は、事故後24時間以内だった死亡時期を30日以内と虚偽申告するなどの不正があった。13年2月に同県市原市で起きた軽自動車の単独事故では、当時の市原署交通官が、医師が「交通死」とした死体検案書コピーに「病死」と書き足して報告し、病死として処理されていた。
監察官室は30日、当時の同署交通官で現在は交通部所属の男性警視(55)ら、過少計上に関わった7人を本部長訓戒などの処分とした。男性警視は改ざんの動機について、「1件でも少なく見せたいと思った」という趣旨の話をしているという。
166人の再計上により、都道府県ごとの交通死亡事故者数で、千葉県はワースト8位とされていた12年が同2位になるなど、13年までの10年間中7年で順位が悪化する。
県警は再発防止策として、交通総務課内に統計監査担当者を配置。死亡時間の項目を設けるなど交通事故の統計システムも改める。
黒木慶英・千葉県警本部長の話 交通事故統計に対する信頼を損ねる事態を生じさせ遺憾。手続きの厳格化や事故統計の重要性を認識させ、再発防止を徹底する。
氷山の一角のような気がしますね。
交通死166人計上せず=死体検案書改ざんも―千葉県警