栗城史多さん エベレスト再アタックも登頂断念「強風と深い雪のため」【換金くん琴似店ブログ】
世界7大陸最高峰制覇を目指す登山家の栗城史多さん(くりき・のぶかず=33)が8日、秋季エベレスト(8848メートル)への単独・無酸素登頂を断念した。先月27日にも挑戦していたが断念、今月7日夜から登頂を目指し再アタックしていた。
栗城さんは自身のFacebookを8日朝に更新。「全力を尽くして登ってきました。しかし強風と深い雪のため、これ以上進むと生きて戻れないと判断しました」と今回も登頂を諦めたことを報告。「無酸素で登る中、今後さらに強くなる風と最終キャンプに戻るまでのタイムリミットを考えて、3:35(日本6:50)に悔しいですが8150m付近で下山を決めました」と苦渋の決断となったことを明かした。
先月27日に登頂を目指した際は「ラッセル(深い雪をかきわけて進むこと)で長い時間が掛かり、このまま進むと生きて戻ることができないと判断して、悔しいですが下山を決めて最終キャンプまで戻ってきました」と一度は下山。今月2日に再度ベースキャンプを出発し、8日午前から午後3時頃の登頂を目指していた。4月に発生したネパール大地震後、エベレストに挑戦するのは世界初で、挑戦の模様はインターネット中継される予定となっていた。
栗城さんは2012年10月に4度目の挑戦を行ったが、8070メートル地点で強風のため登頂を断念。下山途中に両手、両足、鼻が重度の凍傷となり、両手の指9本を失った。リハビリとトレーニングを続け昨年、世界12位高峰ブロード・ピーク(8047メートル)の単独無酸素登頂に成功し、復帰を果たした。その後も富士山や標高6000メートルに設定した低酸素室でトレーニングを重ねてきた。
エベレストの標高が8,848 mで断念したのが8,150 mか…悔しかっただろうなぁ…まあ命があれば再挑戦できるからね。