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【巨人】ついに自力V消滅…原監督、貧打解消へ異例“ほぼ全野手早出特打”【換金くん札幌本店ブログ】

◆ヤクルト2―0巨人(27日・神宮)

 巨人がヤクルトに連夜の完封負け。自力Vが消滅した。今季最長に並ぶ5連敗を喫し、貯金もなくなった。先発・ポレダが8回途中を2失点と好投も、打線が2日連続の11残塁と拙攻で見殺し。8四死球も生かせず散発4安打で、チームは今季12度目の零敗。さらに月間5度の0封負けは球団ワーストタイとなった。残り24試合、可能性を信じて、ただがむしゃらに勝ちに行くしかない。
回を追うごとに、残塁とスコアボードの「0」が積み重なるだけだった。2日連続の完封負けという屈辱に、クラブハウスへと向かう原監督の足取りも自然と速まった。「見ての通り。1本が出てこない」。今季2度目の5連敗で、ついに貯金も底をついた。そして、この敗戦で自力Vも消滅した。

 試合後、28日の中日戦(東京D)前にはレギュラークラスも含め、ほぼすべての野手に早出特打が課される極めて異例の方針が決まった。貧打にあえぐ今季、休日返上の全体練習が何度も行われてきた。24日には亀井、小林らがバント特訓に臨んだ。残り24試合、4連覇へ望みをつなぐためにも、練習あるのみというわけだ。

 チャンスはつくった。初対戦の寺田らから8つの四死球を選び、5回まで4回以外は毎回得点圏に走者を置いた。2回2死満塁では亀井が左飛。3回2死一、三塁では村田が寺田のスローカーブに中飛。5回2死満塁でも再び村田に回ったが、2番手・徳山のフォークに投ゴロに倒れた。「寺田? 知らない投手なので真っすぐ系に合わせていた。5回? フォークは頭にあったけど。チャンスで打たなければいけなかった」と、村田は悔やんだ。11残塁も2日連続。そのうち5回までに10残塁が集中し、ポレダを見殺しにした。

 7回1死一塁では、坂本が久古のけん制で刺された。「ああいうミスをしていたら勝てない」。チェンジになってもベンチからなかなか動けない光景は、切り替えが早い主将にしては珍しかった。指揮官は特定の場面を指摘することは避けたが、「初対戦の投手? どういう相手でも戦っていかないといけない。本人たちも一生懸命やっているけど、チームを前に進ませる1本が出ないね」と、うめくように言った。

 この日からドラフト1位ルーキーの岡本を初昇格させた。「チーム最善策」とだけ原監督は語るも、井端を降格させてまで打ったカンフル剤だ。出番はなかったが、中日戦では思い切って先発させるなどの起用法も考えられる。

 ツバメを蹴落とすどころか、逆に3タテで1ゲーム差をつけられた。「きょうのゲームを糧に、切り替えるということだね」と指揮官。勝つしかない。王者の意地を見せるべきときだ。(太田 倫)

 ◆巨人の自力Vが消滅 巨人はヤクルトに敗れ、59勝59敗1分け。残り24試合に全勝した場合、83勝59敗1分けの勝率.585になる。4位の広島とは、直接対決が残り2試合しかなく、残り31試合の広島が、巨人との2試合に敗れても、ほかの4カードの29試合に全勝すれば、83勝59敗1分けの.585で、最終成績が、勝率、勝ち数で巨人と並ぶことになる。

 セの順位決定は、勝率、勝ち数が同じ場合、シーズン中の当該間の対戦勝率が高い球団を上位とするため、巨人は広島との残り2試合に勝っても、11勝14敗の勝率.440。広島の勝率.560を巨人が上回れないため、広島が上位となる。そのため、巨人の自力Vがなくなったことになる。

調子悪いですね・・・。
【巨人】ついに自力V消滅…原監督、貧打解消へ異例“ほぼ全野手早出特打”

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