【巨人】【球宴】えっ本当!?尚広、予告本盗「とにかく目立ちたい」【換金くん札幌本店ブログ】
◆マツダオールスターゲーム2015 全セ―全パ(17日・東京ドーム)
巨人の鈴木尚広外野手(37)が16日、「マツダオールスターゲーム2015」(17日・東京D、18日・マツダ)でのホームスチールを誓った。19年目での球宴初出場を前に「なかなかできないことだけど、狙ってみたい」と、2004年の新庄剛志(日本ハム)以来2人目となる単独本盗を狙うと宣言。球宴が“タカヒロ劇場”と化す。
尚広の言葉はマジ、いや“本盗”だった。オールスター出場の夢をかなえた37歳は、とんでもないことをたくらんでいた。
「ホームスチールはなかなかできない。でも、狙ってみたいね。アウトになってもいいから、やってみたらおもしろい。小学生の時はよくやっていて、それ以来かな。ピッチャーが足を上げた瞬間に三塁からスタートして、バッターはビックリしていたけどね」
夏の祭典で本盗と言えば、あの衝撃シーンがフラッシュバックする。04年、日本ハム・新庄剛志が球宴史上初めて単独ホームスチールに成功。球宴では3度、本盗があったが単独を成功させたのはこれだけだ。間一髪のタイミングに、当時テレビで見ていた鈴木は大興奮だったという。頭から滑り込み、ベースを何度もたたいて喜んだ新庄のマネをしながらイメージを膨らませた。
「リアルタイムで見ていた。こうやって、ベースをパンパンパンってね。でもあれ、タイミング的には全然アウトだったよね」
過去18シーズン、規定打席到達は一度もないが昨季、通算200盗塁を達成。今季も代走で登場してはチームを救い、ファンを沸かしている。「神の足」で球宴を“タカヒロ劇場”に変えるつもりだ。
「とにかく目立ちたい。オールスターって勝負ではなく、自分の本能と相手の本能で戦うわけだから。楽しまないと意味がないでしょ」
全セを率いる巨人・原監督は鈴木について「いい場面で勝負してもらいたい。東京Dのファンが『そろそろ出るんじゃない?』というタイミング、拮抗(きっこう)した場面で出せたらいい。だから、いつもよりも仕掛けは早くなるかも」。シーズン同様の試合終盤での代走に限らず、柔軟に起用する考えを明かした。
球宴ではいつものオレンジ色でなく、用具契約を結んでいるアディダス社が用意した「ソーラーイエロー」のスパイク、革手袋をつける。サッカー女子日本代表のアウェーユニホームにも採用された色で、モチベーションを高める効果があるという。この日は試合に備えて体を軽く動かした。
「経験したことがないから変なプレッシャーはあるけど、別にそんなこと考える必要は全くない。必ず動くよ」
“本盗”にミラクルを起こすと約束し、不敵に笑った。(中村 大悟)
◆新庄の本盗 04年7月11日の球宴第2戦(長野)。0―0の3回2死三塁、福原(阪神)が小笠原(日本ハム)へ6球目を投げた後。捕手の矢野(阪神)が福原へ返球した瞬間に三塁からスタートを切り、頭から本塁へ滑り込んだ。新庄はMVPを獲得。
◆盗塁王も失敗 盗塁王13度の福本豊(阪急)は、72年球宴第3戦(甲子園)の7回1死一、三塁、一塁走者・白が走って、捕手・田淵が二塁へ送球したのを見て本塁突入も、二塁シピンの強肩に「捕―二―捕」でアウト。盗塁王6度の柴田勲(巨人)は63年球宴第3戦(神宮)10回、三塁打を放った後、打者・藤井の時に捕手から投手への返球を見て猛然と走り込んだがアウト。なお公式戦での本盗は福本1度、柴田はなし。
いよいよ始まりましたね!オールスター楽しみです!
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