主力の観光に打撃=島のホテル解約相次ぐ―ギリシャ【換金くん札幌本店ブログ】
【アテネ時事】ギリシャで発動された国内銀行の営業を強制的に停止し、預金引き出しを1日60ユーロ(約8100円)に制限する措置は、国の稼ぎ頭の観光産業にも大打撃を与えている。銀行の休業で日々の生活資金にも事欠く国民は夏の旅行を断念せざるを得ず、停滞色を強める景気の先行き懸念は増すばかりだ。
「電話が鳴ると予約ではなくキャンセルだ」。ギリシャ東部のエーゲ海に浮かぶパトモス島のホテル協会会長、アナ・ロメウ氏は地元紙エスノスに、1日だけで50人分の解約を受けたと明かす。例年夏場は観光客でにぎわうが、今年は満室のホテルは3割に達せず、銀行休業が始まった6月末以降の売り上げは平年の3割以下に落ち込んだ。
地元紙カティメリニによれば、北部やエーゲ海の一部観光施設では、現金不足を補うため、トルコやブルガリアの通貨による支払いを受け付け始めた。銀行から資金を融通できず、営業に不可欠な衛生用品や食材といった物資を海外の仕入れ先から購入できなくなった例も多い。
7日、付近の自宅からアテネ南郊の海水浴場を訪れた大学生のクリストスさん(22)は「本当はもっと遠くに行きたいが、お金がないから近場で遊ぶしかない」と浮かない表情。バーで働くマリア・ガリファセさん(39)は「ここはまだ客が来てくれるが、混乱が長引けば島部の苦境が人ごとではなくなる」と不安を訴えた。
ギリシャ問題続いてますね。 景気が悪いですね。
主力の観光に打撃=島のホテル解約相次ぐ―ギリシャ