【巨人】原監督、通算900勝も謙虚「本当に感想もない」【換金くん札幌本店ブログ】
◆交流戦 巨人11―1西武(26日・郡山)
11年目を迎えたセ・パ交流戦が開幕。昨季交流戦Vの巨人は、西武に大勝し4連勝、首位DeNAが敗れたため、1ゲーム差に迫った。原監督は監督通算900勝を達成した。打線は坂本、長野、阿部がそれぞれ2ランを放ち、今季初のチーム1試合3本塁打で今季最多タイの11点を奪った。菅野は1失点完投で、高木勇と並ぶハーラートップの6勝目を挙げた。
記念の花束を受け取ると、スタンドの声援に応え、頭を下げた。監督通算900勝の快挙を達成しても、原監督は淡々としていた。「自分のことだが、選手や皆さんに900という数字を積み重ねさせていただいたという感じだね。僕個人としては全く本当に感想もないなあ」と謙虚に振り返った。
現役時にホームランを打ったことのある郡山で決めた。88年6月7日のヤクルト戦から27年の月日が流れ、今度は愛弟子たちが強打の西武のお株を奪う“アーチ攻勢”。今季初の1試合3本塁打など13安打で11点を奪った。「本当にいいスタートになった。打つべき人が打った。打球も久々に、プロ中のプロというのが出た」と納得の表情だった。
打線を引っ張ったのが、指揮官が交流戦のキーマンに指名した坂本と長野だった。「チームの先陣を切りつつ、大将の役割をしてほしい」と期待していた通り、坂本が3回に2試合連続の3号2ランを放つと、4回には長野も3号2ランで続いた。「このところ、2人とも上り調子だった。(坂本は)いい状態であることは間違いない。(長野は)変化球が頭にありながら、インサイド寄りをクルッと回った。あの打球は長野にしか打てない」とたたえた。阿部も2ランで、主軸にそろって一発が出て、これ以上ない祝砲となった。
監督生活は12年目を迎えた。最も大切にしてきたのが、選手のプライドを尊重することだった。
4月下旬、東京Dの監督室で、原監督は悩んでいた。長野の状態が一向に上がらない。打率は1割台に低迷していた。「今は1軍の戦力になっていない。2軍に落とそうか…。でも…」。ファームで調子を上げている選手もいる。チームの士気に影響するかもしれない―。だが、初心を貫いた。
「もしも2軍に落とす時は、ある程度の選手とじゃなきゃいけない。長野という選手に対して、それは失礼になる。落としても彼のエネルギーにはならない。それだけの選手なんだ」
時に厳しく指導もするが、すべては、強い巨人軍であり続けるため。選手のことを一番に考え、行動してきたつもりだ。
投げては菅野が1失点完投で4連勝、首位DeNAに1差に迫った。「(800勝も菅野?)そうか、そうだったかあ。でも、たまたまではないかな」と目尻を下げた。交流戦は最高の形でスタートを切った。一気に調子を上げた昨年と同様、大きな波に乗る態勢は整った。(水井 基博)
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もうちょとで1000勝ですね!!
【巨人】原監督、通算900勝も謙虚「本当に感想もない」