日本ハム・大谷、今季も“天敵”との戦い 対策万全も「緊張して汗を…」

　楽天との開幕戦（２７日、札幌ドーム）に先発、白星を挙げた日本ハム・大谷。
５回２／３を３安打１失点の内容ながら、今後に不安の残る初登板となった。

　序盤の乱調がウソのように立ち直った矢先のアクシデントだった。３－１の６回２死一、二塁で右足のふくらはぎがつって突然の降板だ。２回に制球を乱し、連続四球などで１死満塁のピンチを背負うと藤田の犠飛で１失点。３回からは大きな縦のカーブを投じてフォームを修正。制球を安定させ、最少失点で踏ん張り、５回の味方の反撃を呼んだ。

　開幕戦から救援陣のフル稼働を仰ぎ、大谷は「食事も含めて万全の準備をしてきたのに、つってしまった。もっと工夫できることがあったと思う」と悔やんだが、下半身のけいれんは昨季からの“天敵”だ。

　原因は脱水症状によるものだが、昨季も初登板となった４月３日のソフトバンク戦（ヤフオクドーム）で足がつり、６月１１日の巨人戦（札幌ドーム）では足のけいれんで降板している。

　栗山監督はアクシデントには「赤ちゃんじゃないんだから足つってるんじゃないよ」と冗談めかして喝を入れる一方で、「練習不足だとか言われるかもしれないがそうではない。思い切り緊張した中で（力を）出し切っている」という。

　初めての開幕戦のマウンドで超満員のスタンドに「緊張していつも以上に汗をかいていた」と振り返った大谷。対策を講じていたというが、それでも突然襲ってくる見えない敵との戦いは今季も続くことになりそうだ。　（片岡将）

体調管理は大事だと思う。
日本ハム・大谷、今季も“天敵”との戦い 対策万全も「緊張して汗を…」