冬眠クマ、もう目覚め 高山などで目撃相次ぐ
岐阜県内でクマの目撃情報が例年になく早いペースで報告されている。高山市内では23、24の両日相次ぎ、市担当者は「出没は例年4月ごろ。これだけ早い年は珍しい」と驚く。専門家は、昨年秋にドングリなどが凶作でクマが十分に餌を食べられず、冬眠期間が短くなった可能性があると指摘する。
高山市農務課によると23日朝、親子グマ2頭が国立乗鞍青少年交流の家付近の県道を横切るのを車で出勤中の施設職員が目撃。24日夕も付近で前日の親子グマと思われる2頭が目撃された。
高山市内で2月中に出没するのは、統計を取り始めた2006年以降2度目。市は現場近くの市営「飛騨高山スキー場」にクマよけ用の爆竹を配布するなど対策に乗り出した。
県によると今年1月以降の目撃は25日現在、高山市2件のほか、中津川市3件、恵那市と本巣市で各1件。県自然環境保全課は「例年になく多い。餌不足のため、冬眠できないクマが多いのでは」と推測する。
クマの行動状況に詳しい岐阜大野生動物管理学研究センターの森元萌弥研究員は「ドングリなど堅果類の大凶作で餌を蓄えられなかったクマが体力不足に陥り、冬眠を早く終えて餌を探している可能性がある」と分析する。
ただ、今後も出没が続くか予見することは難しいという。「体力温存のため、山菜の芽吹きを待って長く冬眠する場合もある」と話している。
今年は北海道も暖かいからヒグマも早めに目覚めてるかもね。
冬眠クマ、もう目覚め 高山などで目撃相次ぐ