日本ハム・大谷、ダルに並ぶ!プロ3年目で開幕投手決定的
日本ハム・大谷翔平投手(20)が楽天との開幕戦(3月27日、札幌ドーム)で先発することが16日、決定的となった。この日、発表された欧州代表との強化試合(3月10、11日、東京ドーム)の代表メンバーに大谷の名前はなかった。開幕に向けて登板間隔の調整が難しくなるため、招集が見送られた。二刀流男は、球団の高卒投手としてはダルビッシュ有投手(28)=レンジャーズ=に並ぶプロ3年目での大役に万全の状態で挑む。
図らずも露呈した。世界が注目する二刀流男、大谷がプロ3年目にして初の開幕投手を担うことが、決定的となった。
昨年11月の日米野球で代表に初選出され、その名を世界にとどろかせた大谷だったが、この日、発表された欧州代表戦のメンバーからは漏れた。侍ジャパンの小久保監督は「開幕投手という可能性がある中で、日本ハム球団が3年間しっかりとした育成のプログラム、育成方針を確立されていますので、それを理解したということ」。つまり、大谷に最大限の配慮をしたのだ。
昨季はチームトップの11勝(4敗)をマーク。大谷は当初から開幕投手の大本命だった。キャンプイン前から「そこを目指して頑張っていく」と鼻息が荒かった。開幕から逆算すると、欧州代表戦の翌日となる3月12日のロッテ戦(鎌ケ谷)での登板が有力。開幕に向けた調整を優先するため、日本代表と日本ハムとの間で綱引き状態だった大谷の出場は両者の話し合いの結果、打者も含めて困難との判断に至った。
開幕投手の正式決定時期について栗山監督は「20日くらいかな」と明言。「誰が見ても開幕投手は翔平しかいないという姿を見せてくれたら考える」と話すなど、常に期待を口にしていた。だが、代表から漏れたことで“開幕投手・大谷”は揺るぎない決定事項になったわけだ。大谷が順調に開幕戦のマウンドに立てば、球団の高卒3年目ではダルビッシュに並ぶ記録となる。
大谷は、17日の韓国KIAとの練習試合(名護)で今季初先発。実戦初登板となった9日の紅白戦は、155キロをマークしたものの不完全燃焼に終わっただけに「結果を出して、評価をしてもらって選んでもらえればうれしいです」と表情を引き締めた。
チームの命運を握る3月27日の開幕戦まで1カ月あまり。20歳の若武者が、スタートダッシュを決める。
大谷君しか居ませんからね
日本ハム・大谷、ダルに並ぶ!プロ3年目で開幕投手決定的