STAP論文 「小保方氏解雇」に効力なく 理研、形式的処分で幕引き
「幕引きを図るつもりはない」。理化学研究所の加賀屋悟広報室長は10日、文部科学省で行った記者会見で、こう話した。しかし、小保方晴子氏の「懲戒解雇相当」に効力はなく、研究不正の追加調査や理事の処分は行わないという。責任の所在があいまいなまま、形式的な処分でSTAP問題は終結しそうだ。
外部有識者からなる理研改革委員会は昨年6月、STAP問題の責任は小保方氏と、指導役だった笹井芳樹元理研副センター長、若山照彦山梨大教授が特に大きいと断じた。
小保方氏は既に依願退職し、若山氏も理研から転出しており、処分できなかった。笹井氏は昨年8月に自殺しており、「責任は問えない」(堤精史人事部長)。結局、主な当事者はだれも処分されず、責任は明確化されなかった。
また理研の調査委員会が昨年末、STAP細胞はES細胞だとほぼ断定したことで、ES細胞を混入させた人物の特定が新たな問題として浮上。しかし加賀屋氏は会見で「調査を行う予定はない」と語った。
理研を運営する野依良治理事長と5人の理事は昨年10月、給与の一部を自主返納すると発表しただけで、経営責任の所在も不明瞭なままだ。
これについても堤氏は、「経営責任は、給与の自主返納と改革への行動計画の遂行で果たしている」と説明。形式的な処分だけで事実上の幕引きとなる見込みで、信頼回復を果たせるのか疑問の声も出そうだ。
もう理研そのものを解体したほうが良いんじゃないですか??
STAP論文 「小保方氏解雇」に効力なく 理研、形式的処分で幕引き