イスラム国殺害脅迫 米国務省、人質交換に否定的見解表明「テロ犯に譲歩なし」
こうなりますよね。
【ワシントン=加納宏幸】米国務省のサキ報道官は26日の記者会見で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人の人質、後藤健二さん(47)の解放の条件にヨルダンで収監されている重要テロ犯、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求していることに関し、取り沙汰されている人質の身柄交換に否定的な見解を示した。
身柄交換についての見解を問われたサキ氏は、「米国はテロリストに譲歩はしない」と述べた。
米政府は昨年、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンに拘束されていた米兵ボウ・バーグドール氏の釈放と引き換えに、収監していたタリバン幹部5人をカタールに移送した。サキ氏は「バーグドール氏は米軍の一員であり、捕虜として拘束されていた。状況は(今回と)完全に異なる」とした。
一方、米政府からヨルダン政府への働きかけに関しては、「外交上のやり取りに関し、詳細は明らかにできない」と述べた。また、イスラム国が公表した湯川遥菜さん(42)の殺害場面とする画像について「米情報機関は映像を疑う理由はないとしている」と語った。