日本人野手3人の去就は… イチロー「40代」ネック? 米大リーグ
米大リーグ機構(MLB)でフリーエージェント(FA)となっているイチロー(41)、青木宣親(32)の両外野手、阪神からFAを行使して大リーグ挑戦を視野に入れる鳥谷敬内野手(33)の去就が決まらず、長期化の様相を呈している。特にイチローについては、40歳を超える「高年齢」がネックとなり、2月中旬のキャンプイン直前まで所属先が決まらない可能性も。日本人野手の去就が注目される。
ことし10月で41歳を迎えたイチローは、ヤンキースがチームの若返りを図っていることもあって、再契約は微妙な情勢だ。ただ、40歳を超えても走力や守備力に関しては今も健在。節目の大リーグ通算3千安打も残り156本に迫っている。
MLBの公式サイトでは「レッズはまだ左翼手の獲得を模索している」として、イチローの名前を挙げた。米メディアによると、今季のワールドシリーズ(WS)を制したジャイアンツ、ナ・リーグ西地区のパドレスなども獲得に関心を示しているというが、具体的な進展はない。
大リーグ評論家の福島良一氏は「40代という年齢を考慮すれば、レギュラーとして獲得する球団は限られてくる」と指摘した上で「(契約合意が)キャンプイン直前までずれこむ可能性も考えられる」と予測する。
青木は今季、ロイヤルズで初のWS出場を果たしたが、チームはオフに入り新たな外野手を補強し、再契約の可能性はほぼ消滅。外野手が手薄になったオリオールズなどが獲得に関心を示しているが、去就は決まっていない。それでも、福島氏は「出塁率が高く、走力もあり、外野守備も堅実。獲得に動く球団は間違いなくある」と分析する。
一方、大リーグ挑戦を視野に入れる鳥谷には、内野手の強化を目指すブルージェイズが獲得に関心を示している。ただ、ブルージェイズのアンソポウロス・ゼネラルマネジャー(GM)は地元ラジオ局のインタビューで、本来の遊撃手ではなく二塁手で起用したい考えを明かしている。
3選手は果たして、どのユニホームを着てプレーするのか-。(大リーグ取材班)
イチローにはまだまだ頑張ってもらいたいです。
日本人野手3人の去就は… イチロー「40代」ネック? 米大リーグ