レゲエ公演年100回で食べているフライングマン「窪塚洋介」
楽しいんだろうなぁwww
俳優の窪塚洋介(35)が自宅マンションの9階から転落し、大怪我したものの奇跡的に助かってからまる10年。最近テレビでは姿を見かけないが、実はレゲエ・ミュージシャンとしてどっこい生きていた。今や年間100回もライブをこなすレゲエ界のスターだ。
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12月13日午前3時30分。愛知県刈谷市内のクラブのステージに卍LINEを名乗る窪塚洋介が現れた。この日のライブイベントのトリ。100人ほどの観客から歓声が上がると、窪塚は歌い出す。
♪大丈夫~大丈夫~ さっきのグァバみたいに甘いラバーズ 流れる夜に似合う言葉 やっぱ今夜も刈谷~
ステージは20分ほどで終了したが、翌日は川崎市、翌々日は横浜市と各地でライブは続いた。
「彼が年に100回以上ライブをやっているのは大したものです。普通、クラブやライブハウスを回るミュージシャンは多くて週1~2回程度。それ以上やりたくても、声が掛からなければできません。彼は3日に1回ライブをやっている計算になりますが、それだけ需要があるということ」
と語るのは、音楽評論家の反畑誠一氏である。
「レゲエは1960年代からジャマイカのボブ・マーリーなどが発信してきた音楽です。日本で広く知られるようになったのは90年代以降だと言われていますが、マニアックなレゲエを広めた功労者は窪塚君と言っていい」
窪塚はこのジャンルでそれなりの地位を築いているというが、一般的には俳優のイメージが強い。
「何といっても2000年に放送された『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で狂気を感じさせる不良のリーダー役を演じて高く評価されました。01年には映画『GO』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞して“映画界の若手ホープ”という立場を確固たるものにしました」
とは映画担当記者。
「彼は元々マスコミ嫌いを公言していましたが、02年頃から政治的な発言も繰り返すようになった。イラク戦争では“いい加減にしてくれ、ブッシュさん”と言ってみたり、次第に“危険人物”扱いされた。決定的だったのは、04年6月の自宅マンション9階からの転落事故でした。以後、“危ない奴”というイメージが付いて回るようになりました」
俳優としては、この数年は蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』や園子温監督の『TOKYO TRIBE』といった話題の映画に出演している。
「しかし、全盛期の活躍に比べれば復活したとは言えない。06年から卍LINEの活動をしていますが、こちらが続いているのは合っているからでしょう。テレビの世界で変人扱いされても、ライブではぶっ飛んだ振る舞いも許されます」(同)
窪塚ご本人に現在の活動について聞くと、
「ライブはライフワーク。曲を聴いてもらえば、直接伝わる。それで少しでも何か考えが変わったり、気づく人がいたらいいなと思う」
という答え。彼が常々主張する“脱バビロンシステム”とは何かと尋ねると、
「最初に言ったのはボブ・マーリー。バビロンとはわかりやすく言うと、お金が資本主義経済システムを回している中で、ルールを作る人のこと。友達作って、大事な人の幸せを願って、笑って泣いて喧嘩して、セックスをして飯食って、生きるってその繰り返し。それをどれだけ豊かにするかと考えた時に、邪魔する奴らがいっぱいいる。それをバビロンと呼んでいる」
テレビの世界に戻る気はさらさらないようだ。