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「C型肝炎」変わる治療 新薬登場で副作用が軽減

肝がんの原因の約8割を占めるといわれるC型肝炎。血液を介してC型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで起こる肝臓の病気だが、早期にHCVを排除すればがん化を防ぐことができる。最近は新薬の登場などで副作用が軽減し、治療の機会が広がっている。(平沢裕子)

 ◆気付かず肝がんに

 肝炎情報センター(千葉県市川市)によると、日本のHCV感染者は推定150万~200万人といわれる。感染すると6~8割が慢性肝炎となり、肝硬変、肝がんへと進行する。感染は衛生状態が悪かった戦後の輸血や注射器の使い回し、ウイルスチェックが不十分だった時期の血液製剤などが原因で、患者の多くは60歳以上の高齢者だ。

 “沈黙の臓器”といわれる肝臓は、肝硬変になっても自覚症状が出ないことが多く、感染に気付かないまま肝硬変や肝がんへと進行する人も少なくない。肝がんは感染から約30年たってから発症するとされる。60歳を過ぎると進行が速まり、慢性肝炎から一気にがん化してしまうこともあるという。

 感染の有無は血液検査で分かる。国のウイルス性肝炎対策により検査は無料。平成20年度からは治療費の助成も行われている。

 ただ、高齢者の中には検査を受けていなかったり、感染が分かっても「まだ肝機能が正常で健康だから」などと積極的に受診しなかったりする患者も多い。

 ◆IFNとの併用

 C型肝炎の治療は、体からウイルスを排除することが基本。従来、治療には抗ウイルス薬、インターフェロン(IFN)の注射が使われてきた。ただ、IFNはウイルスが陰性になる率が3割程度と低いうえ、発熱や倦怠(けんたい)感、鬱病などのつらい副作用に苦しむ患者も多かった。

 虎の門病院分院(川崎市高津区)の熊田博光院長は「副作用などからIFNを嫌う人が多く、治療が進まない一因にもなっていた」と指摘する。

 こうした状況を踏まえ、平成16年にはIFNと飲み薬を併用する新たな治療法がスタートした。ウイルスの陰性化率は7割に向上。治療頻度も少なくなり、副作用も軽減された。

 さらに、今年からIFNを使わなくても済む飲み薬が登場した。現在は、副作用でIFN治療が受けられない患者らに使用が限定されているが、熊田院長は「これまでの治療で効果が出なかった人も治癒する可能性が出てきた」と期待を寄せる。

 肝臓病の患者団体「東京肝臓友の会」事務局長の米沢敦子さん(54)は6年前、IFNと飲み薬の併用療法で完治した。ただ、「治療中は高熱やかゆみなどの副作用に苦しんだ」といい、最近の治療環境の変化に目を見張る。

 熊田院長によると、別の新薬の承認に向けた準備も進んでいるといい、「C型肝炎はほぼ全症例が治癒する時代になってきた。感染が分かった人は、早めに肝臓専門医に相談、最善の治療法を積極的に受けるようにしてほしい」と呼びかけている。

 ■感染で損失4000億円

 製薬会社のヤンセンファーマ(東京都千代田区)は、C型肝炎ウイルス感染が日本社会にもたらした平成25年の経済的損失は4088億円に上ると推計している。

 推計は、公表されているさまざまなデータを分析してはじき出した。費用の内訳は、入院や外来での医療費、救急搬送費、肝炎対策基本法に基づくウイルス検査費などの直接費用が1968億円、HCV感染に伴う早期死亡、就業率や労働力低下に伴う生産性の損失などの間接費用が1950億円、税金の超過負担が170億円としている。

 国際医療福祉大学薬学部の池田俊也教授は「これらのコストは適切な診断、受診、治療を促すことによって大きく削減が可能」としている。

母子感染もあるらしいし難しい問題みたいね。でも昔よりは治療法が開発されて良い方向に向かっていそう。
「C型肝炎」変わる治療 新薬登場で副作用が軽減

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